【22年最も泣けたシーン②】苦節11年目のメジャー昇格を母親に涙の報告

2012年ドラフト35巡目(全体1065位)でのプロ入りから11年。31歳でメジャーデビューを飾ったロッキーズのウィントン・バーナードが、メジャー昇格をいち早く伝えたのは母親だった。涙ながらに電話で報告するバーナードのSNS動画が全米に感動を呼んだ。

パドレスに入団後、4球団を渡り歩き、独立リーグでもプレーしたロッキーズのウィントン・バーナードはメジャー昇格が決まった朝、母親のジャネットさんに電話で報告する動画をロッキーズが公式ツイッターで発表すると、視聴回数は12万回を超えた。

涙ながらに「ママ、僕はメジャーに行きます」と伝えると、母親も「まあ、頑張ったね。あなたはそれに値する」と涙を流して喜んだ。

The wait is over, @SaintBerny36

and his call to his mom letting her know is everything 🥹 pic.twitter.com/5Ay6EI76JF

— Colorado Rockies (@Rockies) August 13, 2022

バーナードの約束は、その日に守られ、クアーズ・フィールドで行われたダイヤバックス戦に8番センターでスタメン出場。7回の3打席目はサードゴロで判定はアウトもリプレイ検証でセーフとなり、記念すべきメジャー初安打をマーク。さらには、自慢の脚力で初盗塁、そしてホセ・イグレシアスの犠牲フライで初得点も記録した。

First hit✅
First stolen base✅
First run✅

What a debut night, @SaintBerny36! pic.twitter.com/zDT2datiFd

— Colorado Rockies (@Rockies) August 13, 2022

「2年前は独立リーグでプレーしながら、好機が訪れることを毎晩祈っていた」と試合後に語ったバーナード。

バットのノブには母親と、そして亡くなった父親との写真が貼られているのをロッキーズのレポーターがツイッターで投稿。まさに家族とともにメジャーリーガーの夢をかなえた。

MLBでは12試合に出場し、打率.286、打点3を記録。9月末には再度マイナー降格となったが、その後もマイナーで活躍し、打率.333で首位打者、チームのMVPにも選ばれた。

Congrats again to our 2022 Player Award Winners! pic.twitter.com/gGHOLrCOe9

— Albuquerque Isotopes (@ABQTopes) September 18, 2022

シーズン終了後FAとなり、また新たな活躍の場を探すことになったが、バーナードの情熱はとどまることはない。

再びメジャーの舞台に戻ってくる日がきっと来るだろう。そのときも家族で喜ぶシーンがまた見られることを期待したい。

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