【日本人が所属する球団の現状と今後①】吉田加入の古豪は大型補強を敢行中!

2020年以来2年ぶりに東部地区最下位に終わった古豪レッドソックスが大型補強を行っている。最優先となる先発投手の補強はまだ終わっていないが、救援投手には昨季ナ・リーグのセーブ王、野手では2年連続OPSリーグ1位の日本人最強打者の獲得に成功している。(1月2日時点)

78勝84敗で2020年以来2年ぶりの地区最下位に沈んだレッドソックスがチーム再建を図っている。2013年には前年最下位から8度目のワールドチャンピオンに輝いた古豪の復活なるか。

補強の最優先は、ケガや復帰の遅れなどでリーグ14位の防御率4.53と崩壊した先発投手。リッチ・ヒルや2018年にはチーム9度目の世界一に貢献したネイサン・イオバルディもFAとなり、残るは故障明けの投手やブルペンからの転向組となった。

Always Nasty.
Always a champion.
Thank you, Nate. pic.twitter.com/nXTf5hsiRh

— Red Sox (@RedSox) December 28, 2022

そこで、日本時間12月29日にようやく、サイ・ヤング賞を過去2度受賞し、2021年には自身初のノーヒッターを達成したベテラン右腕コリー・クルーバーを獲得。

先発投手の補強は今後も目が離せないが、救援投手と野手の補強はすでに成功。防御率4.59がこちらもリーグ14位の救援では、昨季41セーブを挙げ、ナ・リーグ最多セーブを記録したケンリー・ジャンセンの獲得に成功した。

The @RedSox got one of the best closers of his generation. pic.twitter.com/disomnK87U

— MLB (@MLB) December 13, 2022

さらに、中継ぎには2016~17年に北海道日本ハムファイターズでもプレーしたクリス・マーティン、2018~19年に中日ドラゴンズでプレーしたジョエリー・ロドリゲスと2人のNPB経験者も加入。そして、野手ではドジャースからFAとなったジャスティン・ターナー、オリックスから吉田正尚を獲得し、FAでチームを去ったザンダー・ボガーツとJ・D・マルティネスの穴を埋めた。

Thanks for the hits, the dingers, and the championship. pic.twitter.com/z1tmdAYUM6

— Red Sox (@RedSox) December 29, 2022

なかでも注目なのが、交渉解禁初日の12月16日にポスティング制度で日本人野手最高額の5年9000万ドルで契約成立となった吉田だ。2020年にムーキー・ベッツがドジャースへ移籍し、それ以降リードオフマンが定まらなかったが、強打だけでなく出塁率も残せる吉田が1番として期待されている。

守備位置は本拠地フェンウェイ・パークの名物「グリーン・モンスター」の前を守るレフト。吉田も初めてグリーン・モンスターを前にして「今日初めて生で見たが、すごく高い」とコメント。また、公式ツイッターでは吉田を「マッチョマン」と紹介し、オリックスでの「マッチョ応援」の動画も投稿。視聴回数は50万回を超えるなど、期待度の大きさがうかがえる。

Masataka Yoshida, 𝗠𝗮𝗰𝗵𝗼 𝗠𝗮𝗻. pic.twitter.com/5gb136P8bB

— Red Sox (@RedSox) December 15, 2022

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