横浜帰港の客船「にっぽん丸」 コロナ感染者は15人超か

多くの人に出迎えられて横浜港に帰港する大型客船「にっぽん丸」=横浜市中区

 新型コロナウイルスの影響で運航が停止され、昨年12月に3年ぶりに国際クルーズの運航を再開した大型客船「にっぽん丸」が31日、約1カ月半の船旅を終えて横浜港に帰港した。運航する商船三井客船(東京都港区)によると、懸念された新型コロナの集団感染はなかったが、乗員乗客472人のうち少なくとも15人の陽性が確認された。

 にっぽん丸は、昨年12月15日に横浜港を出発。往復48日間にわたって、インド洋の島国モーリシャスやモルディブ、マダガスカルなどを巡った。

 国際クルーズ再開に当たり、同社は乗船前後のPCR検査や船内での感染対策を徹底したが、同社や沖縄県によると、石垣島に入港する前の同17日の検査で70代女性と60代男性の2人に陽性が確認された。

 出国後も検査を実施し、合わせて乗員が少なくとも3人、乗客12人が陽性となった。目的地のモーリシャス周辺でも感染を確認したという。

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