《新名神大規模車両滞留》NEXCO2社が「当面の対応策」発表-「人命最優先」の躊躇なき対応と情報提供強化

NEXCO中日本・西日本は2月8日、1月24~26日に三重/滋賀県の新名神高速道路で大雪により発生した大規模車両滞留について、発生原因と対応課題を検証し、再発防止への「当面の対応策」をとりまとめたと発表しました。

両社とりまとめによると、

1.通行止めのタイミングが遅れたこと
2.お客さまにとって重要な情報が適切に届いていなかったこと
3.渋滞による滞留に巻き込まれたすべてのお客さまへの支援ができなかったこと
4.渋滞(滞留)解消に長時間を要したこと
5.通行止め解除までに想定以上に時間を要したこと

についてそれぞれ検証、特に関係機関との連携や、お客さまへの情報提供が不十分であったとして、当面の対応策として、

1.「予防的通行止め」の適用基準に達しない場合でも、渋滞延伸により除雪運行が困難となる等、大規模な滞留が予見される場合は、徹底した出控え要請とともに、躊躇なく通行止めを実施する。なお、上記方針について、事前に関係機関と運用方法について確認を行う。
2.大雪時の渋滞は、様々な要因で滞留につながるリスクがあるため、的確に渋滞情報等を提供するとともに、渋滞による滞留が発生した場合は、Twitterをはじめとして、あらゆる媒体を活用して滞留状況、作業状況や解消の見込みなど、きめ細かく情報提供する。
3.躊躇ない通行止め徹底による滞留発生防止に努めるとともに、万が一滞留の場合には、早い段階で関係機関へ情報共有し、関係機関からの応援を含めた乗員保護体制の充実を行う。
4.躊躇ない通行止め徹底による滞留発生防止に努めるとともに、万が一滞留の場合には、中央分離帯開口部や後方からのUターン処理などにより長期化を回避する。関係機関からの応援を含めた体制の充実を図る。
5.効果的な凍結防止剤の活用や新技術など、広範囲にわたる圧雪凍結路面への迅速な対応が可能となる体制の整備を行う。

を速やかかつ確実に実施し、今後の大雪時の対応に万全を尽くすとしています。
特に情報提供に関しては、i-Highwayにおける渋滞情報の表示方法見直しや、「みちラジ」導入促進による情報提供手段の強化なども挙げています。

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