糸魚川市出身・樋口大悟さん 主演映画の舞台あいさつ 「命を救うきっかけに」 上越市富岡で

 糸魚川市出身の俳優、樋口大悟さん(45)が企画・原案・主演の映画『みんな生きている~二つ目の誕生日~』の舞台あいさつが11日、上越市富岡のジェイマックスシアター上越で行われた。樋口さんは「映画が一つでも多くの命を救うきっかけになれば」と話した。

上映前に舞台あいさつする樋口さんら(上越市富岡のジェイマックスシアター上越)

 樋口さんは25歳で急性骨髄性白血病を発症、その後骨髄移植を受け回復した。映画は一連の経験を基に製作された。
 作品には自身の命を救ってくれたドナーや周囲への感謝を込めた。「骨髄移植を受けた人は移植日を『二つ目の誕生日』として大切にする。僕にとって、きょうは『三つ目の誕生日』」と述べた。
 舞台には、映画に出演した糸魚川市の女性2人も登壇。映画の見どころや撮影での苦労話などを語った。
 映画は苦しい闘病生活、それを支える家族や友人の心情、骨髄を提供するドナー本人と家族の葛藤を描く。日本骨髄バンクが監修し、骨髄採取シーンは実際の医師や看護師の協力の下で撮影。糸魚川市内でも撮影が行われた。
 上映は同シアターをはじめ全国8館の予定。

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