ダイヤモンドバックスが左腕チェイフィンと合意 3年ぶり古巣復帰

日本時間2月12日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ダイヤモンドバックスはオプトアウト(契約破棄)の権利を行使してタイガースからフリーエージェント(FA)となっていた救援左腕アンドリュー・チェイフィンと1年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。1年分の球団オプションが付属しており、バイアウトも含めてチェイフィンには625万ドルが保証されるという。チェイフィンは2020年以来3年ぶりの古巣復帰ということになる。

現在32歳のチェイフィンは、カブスとアスレチックスでプレーした2021年に71試合で防御率1.83という自己最高の成績をマーク。タイガースでプレーした昨季は64試合に登板して57回1/3を投げ、2勝3敗3セーブ、19ホールド、防御率2.83、67奪三振と前年に続いて安定したパフォーマンスを披露した。好成績を残したため、年俸650万ドルの選手オプションを破棄してFAとなり、好条件の契約を目指したものの、なかなか契約先が見つからず。結局、メジャー最初の6年半を過ごした古巣に1年契約で復帰することになった。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」によると、チェイフィンの今季の年俸は550万ドル。来季の契約は年俸725万ドルの球団オプション(またはバイアウト75万ドル)となっており、チェイフィンには550万ドル+75万ドル=625万ドルが保証される。また、今季55試合以上に登板した場合、100万ドルの出来高が支払われるという。この契約条件はおそらくチェイフィンがオフシーズン当初に望んでいたものではなかったはずだ。

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は昨年12月にフィリーズと2年1500万ドルで契約したマット・ストラームが「救援左腕の市場を壊してしまった」と指摘。結果的に、ストラーム以上の好成績を残していたチェイフィンやマット・ムーアが売れ残ることになってしまった。チェイフィンの契約が決まり、今後はムーアやザック・ブリットンら残りの救援左腕にも動きが出てくるかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.