つなぐユイマール精神 米5県人会集結、活動報告

 米国各地の沖縄県人会は、ウチナンーチュのユイマール精神で親睦を図り次世代への継承へつなぎつつそれぞれの地で存在感を発揮している。4月2日にノースカロライナ州フェイエットビル沖縄県人会創立20周年記念祝賀会で、米国内の5県人会が一堂に会した。それぞれの県人会活動について報告する。(鈴木多美子通信員)

◆オハイオ州沖縄友の会/地域密着し文化交流

 昨年20周年を迎え記念祝賀会を行ったオハイオ州沖縄友の会は、4月に春の集い、9月にエイサーピクニックを開催している。

 和美・マカウスキー会長(那覇市出身)は「沖縄友の会は、仲良く愉快な仲間の集まりで団結力も自慢の一つ。2世を中心に新しいプロジェクトを開始し、世代を超えたつながりを大切に地域密着の文化交流にも力を入れていきたい」と抱負を語った。

 【副会長】カール・コートランド【書記】トム・マクベイ【会計】リチャード&良子・バーガン(うるま市)【芸能部長】里子・コートランド(北大東村)【民間大使】ジュン・マクベイ(宜野湾市)

◆ジャクソンビル県人会/県人の誇り次世代に

 ノースカロライナ州ジャクソンビル県人会会長の安子・シューツさん(読谷村出身)は「ずっと役員を続けている。これからは若い世代が沖縄の文化、歴史に関心を持ちウチナーンチュとしての誇りを持てるよう育成に力を入れていきたい」と語った。

 2年後に控えた創立30周年記念祝賀会の成功を目指し「他の県人会との交流を深め、会の発展に努力していきたい」と話した。

 【副会長】ツル子・ワイルド(読谷村)、マリー・ノブルス【書記】千賀子・トーマス(金武町)【副書記】恵美子・タイラー(宜野湾市)【会計】サヤ子・ペイン(宜野湾市)【副会計】はダナ・ビーム(沖縄市)

◆フェイエットビル沖縄県人会/参加したくなる会へ

 このほど20周年祝賀会を成功させたノースカロライナ州フェイエットビル県人会会長の綾子・ぺヴァリーさん(糸満市出身)は「近隣の県人会と交流し情報交換をしたい。県人会に入会していない県系人らが沖縄会に参加し、3世代目の孫たちが参加したくなる会づくりをしていきたい」と話した。会の活動として、2月に生年祝い、3月に新年会、5月にピクニック、そして9月にインターナショナルフォークフェスティバルに参加し、地元との文化交流を図っている。

 【副会長】久美・ブライソン(那覇市)【書記】ユキ子・クリーグ(本部町)【副書記】牧子・バーハム(うるま市)【会計】ヨシ・ペコラロ(那覇市)【副会計】寛子・ザヴァラ(宮古島市)

◆アトランタ県人会/伝統や文化アピール

 昨年30周年を迎えたアトランタ県人会は新年会、ピクニック、そしてクリスマスパーティーを行い会員の懇親を図っている。

 文化交流として地元のジャパンフェスティバル、ドラゴンボートインターナショナルフェスティバルに参加し、学校訪問でも琉舞などを紹介している。

 由美子・金城・ホイット会長(浦添市出身)は「アメリカ人に沖縄の美しさと文化をアピールしていきたい。今月はすでに地元の三つの高校などで琉舞のパフォーマンスや文化についてのスピーチを依頼されている。次世代が郷土愛を持ち沖縄についての知識を広げていってもらいたい」と抱負を語った。

 【副会長】かをり・ロビンソン(与那原町)【秘書】こずえ・カニングハム(北中城村)【会計】静江・レローバ(うるま市)

◆ワシントンDC沖縄会/若者の教育機会推進

 ワシントンDC沖縄会は今、若い人たちが指導者となり子や孫たちにエイサーや踊りを継承させている。逸子・アサト会長(名護市出身)は「次世代を担う若者たちの教育機会を推進し、奨学金の交付を続けている。また、文化交流やイチャリバチョーデーの精神を通して異文化の人たちに沖縄伝統文化への認識を深めることが目的だ。新年会、新春会、ピクニックの恒例行事を充実させていきたい」と語った。

 【副会長】晶子・クリフォード(那覇市)【書記】節子&ドン・プルード(那覇市)【会計】厚子・ラッセル(浦添市)&留実子・エドワーズ(宜野湾市)【文化部長】ブレイン・アサト&もも・プロクター(那覇市)

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