筒石漁港海岸漂着のイワシ 埋却作業始まる 4メートルの大穴へ次々 周辺に悪臭「早く何とか」 15日中に完了へ 糸魚川市

 糸魚川市の筒石漁港海岸に漂着した大量のイワシの埋却作業が14日、始まった。埋却用に掘った深さ約4メートルの大きな穴に、次々と埋めて処分している。

深さ約4メートルの大きな穴に埋却。大型土のう用袋に詰め込まれたイワシを重機で運び、取り出して埋めていく(14日午前11時40分ごろ)

 イワシの腐敗や付着砂の影響で飼料会社による引き取り、焼却処分が困難になったことなどを受けて着手。13日に同海岸で下準備し、14日に穴を掘って埋却を始めた。
 14日は作業員約10人態勢で終日かけて実施。重機を使い、イワシの詰まった大型土のう用袋を運搬し、取り出したイワシを穴に埋めた。
 県糸魚川地域振興局地域整備部によると、同日は大型土のう用袋130袋分(1袋当たりおおむね400~500キロ)のイワシを埋却。同日時点で海岸に残る166袋分の埋却は、15日中に完了する見通し。
 袋詰めされていない、陸地に打ち上がっているイワシの回収は、波浪の状況などを考慮しながらの作業となる。14日時点で海岸で袋詰めされているイワシの埋却が済めば「(イワシによる)悪臭はだいぶ改善されるのでは」とみている。
 漂着したイワシの悪臭は、海岸の近隣住民に大きな不快感を与えており、近くに住む70代男性は「早く何とかしてもらいたい」と話した。

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