ロッキーズがバド・ブラック監督と契約延長 1年追加で2024年まで

日本時間2月16日、ロッキーズはバド・ブラック監督との契約を1年延長したことを発表した。ブラックは昨年2月に1年分の契約延長を得て、今季まで指揮を執ることが決まっていたが、今回の契約延長により2024年シーズンも監督を務めることになった。ロッキーズの監督に就任した2017年から2年連続でポストシーズン進出を果たしたものの、その後は4年連続負け越しと低迷中。ディック・モンフォート・オーナーは再建を否定しているが、現在のロッキーズは事実上の再建期であり、ブラックはその期間を任されることになる。

現在65歳のブラックは現役時代に7度の2ケタ勝利を含む通算121勝をマークした元投手。2007年から2015年途中に解任されるまでパドレスの監督を務め、9シーズンで649勝713敗を記録したが、1度もポストシーズンに進めなかった。2017年にロッキーズの監督に就任すると、この年から2年連続ワイルドカードでポストシーズン進出。ところが、チームの補強の失敗などもあり、2019年から3年連続で地区4位、昨季はロッキーズの監督として自己ワーストの68勝94敗で地区最下位に沈んだ。

ブラックは「昨季が酷いシーズンだったことに疑いの余地はない」とコメント。「前にも言ったように、我々のチームには上位争いができるだけのピースが揃っていると思う。球団の外部から聞こえてくる雑音だけでなく、私自身の期待、そして選手自身の期待を上回ることができるような才能を持った選手たちがたくさんいるんだ。162試合のシーズンが始まれば、どのチームにも対抗できる選手が揃っていることがわかると思う」とチームの現状を評した。

モンフォートによると、1月下旬ごろからブラックとビル・シュミットGMのあいだで契約延長に向けた話し合いが開始されたという。そのモンフォートはブラックについて「私はバディ(=ブラックの愛称)のことを気に入っている。彼のことが大好きだ。我々のために素晴らしい仕事をしてくれていると思う」とコメント。「この仕事をいつまでやりたいかは彼次第だね。彼もまた、このチームや街、組織のことが大好きだ。ずっと監督をやりたいと考えているんじゃないかな」とロッキーズの監督として7年目のシーズンを迎えようとしているブラックへの信頼を口にした。

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