フィリーズがドミンゲスと契約延長 2年725万ドル+オプション1年

日本時間2月17日、フィリーズは平均98マイルの豪速球が魅力の救援右腕セランソニー・ドミンゲスと2025年の球団オプションが付属した2年契約を結んだことを発表した。年俸は今季が250万ドル、来季が425万ドルで、2025年は年俸800万ドルの球団オプション(またはバイアウト50万ドル)となり、ドミンゲスには総額725万ドルが保証されている。ドミンゲスは2024年シーズン終了後にFAとなる予定だったため、今回の2年契約は年俸調停期間の残り2年間をカバーするものとなった。

現在28歳のドミンゲスはトミー・ジョン手術により2020年シーズンを全休し、翌2021年シーズンは1試合しか登板できなかったが、昨季は自己最多の54試合に登板して51イニングを投げ、6勝5敗9セーブ、15ホールド、防御率3.00、61奪三振を記録。ブルペンの中心メンバーとしてポストシーズンでも9試合で2勝0敗1セーブ、2ホールド、防御率1.69と好投し、リーグ優勝に大きく貢献した。

2年契約を得たドミンゲスは「僕と家族にとって本当に特別な日になった。ずっとフィリーズでプレーしたいと思っているんだ。僕が知っている唯一のチームだからね。フィリーズのクラブハウスは居心地がいいんだよ」とコメント。複数年契約を結んだ理由としては「僕の家族だ。僕にとって最も重要な存在だからね」と愛する家族の存在を挙げた。

フィリーズは昨季11人の投手がセーブを記録するなど、クローザーを固定せずに戦った(最多はコリー・クネーベルの12セーブ)が、ロブ・トムソン監督は現時点でまだ今季のクローザーを明言していない。昨季同様にクローザーを固定せず、相手打者との相性や試合の状況を考慮しながらブルペンを起用していく可能性が高いとみられる。ドミンゲスはホセ・アルバラード、グレゴリー・ソト、クレイグ・キンブレルらとともに、そのブルペンの中心メンバーとして試合終盤の重要な場面を担うことになりそうだ。

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