広島・石原慶の引退で残る現役は7人に… 2001年ドラフト組の現在地は?

ヤクルト・石川雅規(左)と西武・中村剛也【写真:荒川祐史】

石原が指名された2001年ドラフトでの注目株は日南学園の寺原隼人

広島の石原慶幸捕手が今季限りで現役を引退することになった。12日に球団から発表され、11月7日の阪神戦(マツダスタジアム)で引退セレモニーが実施されることになった。

石原は県岐阜商から東北福祉大へと進み、2001年のドラフト4巡目で広島に入団。その後はカープ一筋でプロ生活を送り、今季がプロ19年目のシーズンだった。プロ2年目から正捕手の座を掴むと、2009年のワールドベースボールクラシックの日本代表に選出され、優勝に貢献。ここまで1619試合に出場し、4344打数1022安打66本塁打378打点、打率.236の成績を残している。

石原が指名された2001年のドラフトでは87選手が指名され、全選手が入団している。この年の注目株は日南学園の寺原隼人投手で4球団が競合し、ダイエーに入団。寺原は横浜、オリックス、ソフトバンク、ヤクルトでプレーして2019年で現役を引退した。

また、この年に指名された中には杉内俊哉投手(ダイエー、ソフトバンク、巨人)や林昌範投手(巨人、日本ハム、DeNA)、平野恵一外野手(オリックス、阪神)。安藤優也投手(阪神)らがいた。そして、石原の引退により、87選手のうち残る現役選手は7人となる。

【2001年ドラフト組】
○石川雅規(ヤクルト)
秋田商、青山学院大を経て自由獲得枠で入団した左腕。大卒入団で石原とは同学年になる。ルーキーイヤーに12勝をマークして新人王を獲得すると、その後、大きな故障離脱もなく、19年間投げ続けている。今季も11試合に先発し、19年連続勝利をマーク。通算483試合に登板して172勝169敗、防御率3.88の成績を残している。

大卒は石川、細川、高卒は大竹、中村、栗山、大卒社会人は山井ただ1人

○細川亨(ロッテ)
青森北高、青森大を経て自由獲得枠で西武に入団。2年目の2003年から正捕手の座を手にしてレギュラーとして君臨。2010年オフにFA権を行使してソフトバンクに移籍すると、正捕手として活躍。2017年に楽天、2019年からロッテでプレーするが、今季の1軍出場はない。

○大竹寛(巨人)
浦和学院からドラフト1位で広島に入団し、FAで巨人に移籍する2013年まで石原とバッテリーを組んできた。2005年に初の2桁勝利をマークし、広島の大黒柱として活躍し、2013年オフに巨人へ。近年は苦戦を強いられてきたが、今季は中継ぎとして26試合に登板して1勝2敗15ホールド、防御率1.64の好成績を残して存在感を示している。

○中村剛也(西武)
大阪桐蔭からドラフト2位で入団し、西武一筋で今季19年目を迎えた。4年目の2005年に頭角を現し22本塁打を放つと、2008年に46本塁打で初の本塁打を獲得。これまで6回の本塁打王、4回の打点王を獲得し、通算本塁打数は現役最多の422本塁打にのぼる。今季はここまで61試合出場、打率.197、7本塁打と苦しんでいるものの、まだまだその力は健在だ。

○栗山巧(西武)
育英高からドラフト4位で入団し、中村と共に西武一筋19年目。2008年に最多安打のタイトルを獲得するなど、長らく西武打線を支えてきた。その勝負強さは今季も健在で、ここまで主力として88試合に出場し、打率.284、11本塁打54打点の好成績を残している。

○山井大介(中日)
神戸弘陵高、奈良産大、河合楽器を経てドラフト6位で中日に入団し、ドラゴンズ一筋19年目に。2007年の日本シリーズでは岩瀬仁紀との完全試合リレーを達成し、53年ぶりの日本一に導いた。2014年には最多勝と最高勝率のタイトルを獲得。今季はここまで1軍で6試合に登板している。大卒社会人出身ではこの世代唯一の現役で、球界最年長投手となっている。

○近藤一樹(ヤクルト)
日大三高で夏の甲子園優勝を果たし、ドラフト7位で近鉄に入団。球団合併による2005年に分配ドラフトでオリックスへ移籍した。2008年に10勝をマークし、2016年途中にトレードでヤクルトへと移籍。2018年には中継ぎとして74試合に登板して35ホールドで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。今季はここまで20試合に登板して0勝1敗1セーブ2ホールド、防御率4.74となっている。(Full-Count編集部)

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