緑化フェアを観光振興の契機に 川崎市

川崎市役所

 市政100周年記念事業として2024年度に開催する「全国都市緑化フェア」について川崎市は28日、食イベントや市内周遊ツアーと連携して訪日客を含めた観光客を誘致し、観光振興の契機とする考えを明らかにした。同日の市議会第1回定例会本会議で、玉井一彦経済労働局長らが岩隈千尋氏(みらい)の代表質問に答えた。

 同フェアは、季節ごとの植物を楽しんでもらおうと、24年10月中旬~11月上旬と25年3月上旬~同下旬の2回に分けて開催される。等々力緑地など3カ所をコア会場に市内各地でイベントを行う予定で、24年の市政100周年を盛り上げる記念事業として取り組む。

 市は、食の大規模イベント「川崎夜市」や名所巡りの開催、レストランバスの運行などを検討している。この日の代表質問で、玉井局長は「観光客の誘致に向けた好機。にぎわいを創出し、地域経済の活性化につなげたい」と述べた。

 また、建設緑政局の福田賢一局長は「花壇や鉢植えの設置など、みどりの効果を実感できる取り組みを市民と協力して進め、一体感を醸成したい」とした。

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