ヤンキースに痛手 期待の新戦力左腕ロドンが故障者リストで開幕へ

日本時間3月10日、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、6年1億6200万ドルの大型契約で加入した期待の新戦力、先発左腕カルロス・ロドンが故障者リストで開幕を迎える見込みであることを明らかにした。ロドンは日本時間3月6日のブレーブス戦、オープン戦初登板でスライダーを投じた際に左前腕に違和感を覚えたという。なお、ヤンキースは先発右腕フランキー・モンタスも右肩の手術で長期離脱が決まっており、想定していた先発ローテーション5人のうち2人を欠いた状態でシーズン開幕を迎えることになる。

現在30歳のロドンは、昨季ジャイアンツで31試合に先発して178イニングを投げ、14勝8敗、防御率2.88、237奪三振の好成績をマーク。メジャー8年目にして自己最高のシーズンを過ごし、オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してFAとなり、ヤンキースと6年契約を結んだ。ゲリット・コールに次ぐ先発2番手として大きな期待を背負っていたが、左前腕痛により開幕に間に合わないことが確実となった。

ロドンは「無理をすれば投げることができるが、ベストの状態ではないし、このままではいつまで持つかわからない」とコメント。「前半戦に(無理をして)投げるためにここへ来たわけでない。10月の戦いに向けて、チームが僕を必要とするときに投げるためにここに来たんだ。もし今が10月だったら、僕は投げるよ」とまだ無理をする時期ではないことを強調した。

ヤンキースはロドンのほか、トミー・ケインリー、ルー・トリビーノの両救援右腕も故障者リストで開幕を迎えることになった。正中堅手ハリソン・ベイダーも左腹斜筋に違和感を覚え、検査を受けているという。故障者が続出するなか、先発ローテーションはロドンとモンタスの離脱で2枠が空いており、ドミンゴ・ヘルマンとクラーク・シュミットの両右腕がともに開幕ローテーション入りすることになりそうだ。なお、キャッシュマンGMによると、すべてがスムーズに進めば、ロドンは4月中に復帰できる見込みだという。

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