ドジャースの右腕メイが完全復活に手応え 「手術前の状態に近い」

今季のドジャースはクレイトン・カーショウ、フリオ・ウリアス、トニー・ゴンソリン、ノア・シンダーガードに続く先発5番手にダスティン・メイが入る見込みだ。2021年5月にトミー・ジョン手術を受け、昨年8月に戦列復帰を果たしたメイだが、6度の先発で2勝3敗、防御率4.50と故障前のパフォーマンスを考えれば、やや寂しい成績に終わった。しかし、今年のオープン戦ではここまで3試合に登板して2勝0敗、防御率1.04の好成績をマーク。イニングを上回る奪三振を記録するなど「手術前の状態に近い」と手応えを口にしている。

現在25歳のメイは、日本時間3月2日のオープン戦初登板(対レンジャーズ)こそ2回途中2安打1失点で降板したものの、同7日のパドレス戦ではリリーフで3イニングを投げ、1安打3奪三振無失点の好投。同13日のレッズ戦では先発で4回2安打7奪三振無失点という見事なピッチングを見せた。

オープン戦3度目の登板を終えたメイは「今日は本当によかった。必要に応じて、すべての球種を狙い通りに投げることができた」とコメント。「立ち上がりから思い通りのボールが投げられている感じだった。それを繰り返しながら、回が進むにつれて、少しずつよくなっていった。今はおそらく、感覚的には手術前の状態に最も近いと思う。今は本当にいい状態だよ」と自身のコンディションへの手応えを口にした。

昨季はトミー・ジョン手術のリハビリの過程で多くのボールを投げたというメイ。オフは身体の回復に重点を置いたようだ。「リハビリの過程で多くのボールを投げたんだ。疲れたと言うつもりはないけれど、ほぼ1年を通して投げっぱなしだった」と昨季を振り返ったメイ。「だから、オフシーズンは健康に過ごすことを第一に考えてきた。リハビリ期間中は毎日、何かをやり続けていたからね」と現在のコンディションのよさを強調する。

2020~21年には17試合(うち15先発)に登板して防御率2.62をマークしていたメイ。この若き剛腕が完全復活を遂げれば、ドジャースにとって大きな戦力となることは間違いない。

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