国登録文化財「平山橋」が鮮やかに LED化工事完了、25日点灯式

試験点灯ではLEDの照明によって鮮やかに照らされた平山橋=3日、愛川町田代

 国登録文化財で戦禍を現代に伝える平山橋(神奈川県愛川町田代)の、歴史遺産・観光資源としての魅力と節電効果を高めるための発光ダイオード(LED)化工事が、今月完了した。25日には点灯式、一般公開が26日から行われる。

 平山橋は1913年に開通。45年7月に米軍の機銃掃射を受けた弾痕が橋の欄干などに残り、2004年に国の文化財に近代遺産として登録された。

 これまでに、特定の祝日や地域の祭典などに合わせてライトアップをしてきたが、水銀灯の点灯は電気代がかかるため、国の補助金を活用して改修した。LED化によって光の色も自由に設定できるようになり、点灯に携わってきた田代区長の古座野茂夫さんは「郷土の象徴でもある橋が新たな表情を見せてくれる。町内を巡る一つの拠点として多くの人に足を運んでほしい」と話している。

 点灯式は午後5時45分から(雨天時は26日)。同6時半からは花火も打ち上がる。一般公開は26日から4月2日まで、午後5時半から同8時までライトアップされる。問い合わせは町商工観光課電話046(285)2111内線3523。

© 株式会社神奈川新聞社