相模原に新スケート場を 終了に向かう練習拠点「銀河アリーナ」 国体Vの石井、榛村が思い語る

国体スピードスケートのショートトラック種目で優勝した(右から)石井選手と榛村選手。2人には相模原市から「称賛の楯」(手前)が贈られた=市役所

 1月の国民体育大会冬季大会スピードスケート・ショートトラック種目で栄冠に輝いた相模原市在住の石井更紗(18)、榛村慧(18)の両選手が市役所を訪れ、優勝報告を行った。両選手は市のアイススケート場「銀河アリーナ」を練習拠点にする。同アリーナは2027年3月に終了するが、若きアスリートたちは相模原からスケートの灯を消さないためにも「新しいスケート場が誕生してほしい」と思いを語る。

 石井選手は国体のショートトラック少年女子500メートル、1000メートルの両種目、榛村選手は少年男子500メートルで頂点に立った。

 2人はそれぞれ小学生の時に銀河アリーナでスピードスケートと出合い、以来、同所でトレーニングに励んできた。石井選手が「先輩の背中に憧れ、同期と切磋琢磨(せっさたくま)してきた。いま結果を出せているのも銀河アリーナがあったからこそ」と話せば、榛村選手も「スケートと出合い、成長させてくれた大切な場所」とうなずく。

 銀河アリーナはスピードスケートのショートトラック種目で使用できる神奈川県内唯一の施設。18年平昌冬季五輪日本代表の斎藤仁美さん、慧さんをはじめ、多くのトップ選手が羽ばたいた。

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