ヤンキースがコルデロとメジャー契約へ 開幕ロースター入りが濃厚

日本時間3月30日、ヤンキースがオリオールズを解雇されたばかりのフランチー・コルデロとメジャー契約を結んだことが明らかになった。球団からの正式発表はまだ行われていないが、メジャーでの年俸が100万ドル、マイナーでの年俸が18万ドルの「スプリット契約」であることが報じられている。ヤンキースは開幕ロースターの最後の1枠にエステバン・フロリアルが入るとみられていたが、コルデロの加入でフロリアルが押し出される形に。フロリアルはマイナー・オプションが切れており、退団の可能性も出てきた。

現在28歳のコルデロはパドレス時代の2018年に40試合で7本塁打を放つなど、未来の長距離砲として期待されていたが、打撃の粗さが改善されず、伸び悩みが続いている。レッドソックスでプレーした昨季は84試合に出場し、打率.219、8本塁打、29打点、4盗塁、OPS.697を記録。マイナーAAA級では31試合で打率.325、7本塁打、36打点、4盗塁、OPS.987の好成績を残したが、まだメジャーで実力を発揮するには至っていない。

昨年11月にレッドソックスからノンテンダーFAとなり、オリオールズとマイナー契約を結んで招待選手としてスプリング・トレーニングに参加。オープン戦では18試合に出場して打率.413、2本塁打、9打点、1盗塁、OPS1.100の好成績をマークしたが、オリオールズは開幕ロースターに入れる枠がないと判断したようだ。そこをヤンキースが拾った形となる。

コルデロは外野3ポジションに加えて一塁も守れるため、守備面の汎用性ではフロリアルを上回る。打撃のポテンシャル自体もコルデロに軍配が上がるため、フロリアルの代わりに開幕ロースター入りすることが有力視されている。ラファエル・オルテガとの競争を制し、開幕ロースターの最後の1枠を勝ち取ったかに思われたフロリアルだが、一気に厳しい立場に追いやられることになった。

© MLB Advanced Media, LP.