静岡市長選挙に立候補 難波喬司(なんば・たかし)氏の経歴・政策まとめ

任期満了に伴う静岡市長選挙が3月26日告示、4月9日投開票の日程で実施されています。今回の静岡市長選挙には届け出順に無所属新人の山田誠氏(61)、共産党新人の鈴木千佳氏(52)、自民党・立憲民主党・公明党・国民民主党が推薦する無所属新人の難波喬司氏(66)の3人が立候補しました。本記事では無所属新人の難波喬司氏についてご紹介します。

静岡市長選挙に立候補 山田誠氏の経歴・政策まとめ
静岡市長選挙に立候補 鈴木千佳氏の経歴・政策まとめ

岡山県出身、名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻修了。旧 運輸省に入省し、国土交通省技術総括審議官などを経て、静岡県副知事を2期務める

難波氏は1956年岡山県真庭郡湯原町(現 真庭市)出身、名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻修了。旧 運輸省(現 国土交通省)に入省し、国土交通省大臣官房技術参事官、国土交通省技術総括審議官など歴任。2014年からは静岡県副知事を2期8年務めました。

難波氏が掲げる政策とは

難波氏はホームページで以下の政策を公表しています

「社会の大きな力がつながる」×「世界の大きな知が集まりつながる」×「市政がつながりを下支え・伴走する」
(1)「社会の大きな力」を引き出し総合化して、新たな「社会の大きな力」を創る・・・地域の居場所づくりなどひとが集まり支え合う多様な場づくり
社会の大きな力を引き出し総合化し、新しい時代に適合した新たな「社会の大きな力」をつくり、地域ぐるみ、社会総がかりで、社会問題の解決や新たな価値・魅力の創造をするという、「新たな社会づくりの下支え」と、「結果が出るよう、出るまで伴走する」ことが市政の役割。この認識のもと、人が集い、支え合える居場所づくりを推進
 
(2)「世界の大きな知」の積極的導入と地域にあるデータの共有・活用による新たな価値づくり
① 市などが持つ行政に関する情報とともに、社会に広く多数存在するデータを社会で共有・分析し、社会全体で活用する仕組みづくり(バラバラのデータをつなぎ、社会全体の知とし、その知を個人にお返しする仕組みづくり)を推進
② 「エビデンス(根拠)と共感に基づく政策執行」(EEPE)を行えるよう、市の職員一人ひとりが、客観データなどの根拠に基づいて、政策を検討していくという習慣(組織文化)づくり。
③ 市職員のDX人財化

(3)災害への安心感の飛躍的向上・・・災害への事前の備え(事前防災)の強化とともに、有事の危機管理能力を飛躍的に向上
① 防潮堤・河口水門の早期整備。巴川の流域治水対策の推進
② 地形の3次元点群データやAI(人工知能)などの「デジタル技術」の導入と、市民情報やシビックテックなど、情報の収
集・分析・活用での「社会の大きな力」を活用できるシステムを構築
③ システムの平時からの訓練と活用で、有事の対応力を飛躍的に向上
 
(4)健康・老後への安心感の飛躍的向上
① 生活習慣病や認知機能低下の予防に「個別化データヘルス」や「個別化デジタルヘルス」を用いて、科学的根拠に基づく個人(あなた)の将来の健康状態の見える化による行動変容の促進や健康政策効果等の見える化により、政策効果を飛躍的に向上
② 地域包括ケアシステムの改善
 
(5)伴走型支援による「出産・子育て・教育」×「働きやすく・働きがいのある仕事環境」の安心感の飛躍的向上
① 市役所の伴走型支援の司令塔(副市長級を想定)と相談のワンストップ窓口の「子育て教育総合相談室」を設置
② 研究成果等も活用しながら、どのような支援が必要かについて、多面的かつ体系だった検討を行い、市民、地域社会の力を得て、きめ細かい対応策のメニューを用意
③ 「出産、子育て、教育政策」は、人の幸せへの投資であるとともに、働きがいや働きやすさづくりという点で、労働生産性のための投資。この2つを一体に考え、総合的な政策を実施(縦割り組織の弊害を排除)
④ 企業の「福祉・教育・まちづくり」への積極的関与を促し、地元就労・里帰り就労を促進
 
(6)人への積極投資と多様な人生設計に寄り添う社会システムづくり
① 県外大学へ進学した学生の里帰りを促し、県外からも人材が集まり、多様な人材が集い、新たな知で刺激し合い、起業や新しいビジネスモデルができるようにするという、システムと生活・就労環境づくりの推進。高度人材育成の拠点づくり、実学の拠点づくりなど、静岡にいて全国/全世界とつながり、仕事ができるような環境整備
② 学びの継続、学び直しのシステムづくり(特に実学重視のリスキリング、リカレント教育)の促進
③ 多様な世代、多様な境遇、多様な個性をもつ人々が、静岡で仕事したい、静岡で暮らしたと思えるような就労環境と生活環境を向上。とりわけ女性の就労機会と環境の改善に注力
ほか
 
(7)経済産業政策の根底からの強化・・「世界の大きな知」を探索し、地域の「社会の大きな力」との結合で知を深化させ、新たな価値を共創
① オープンイノベーションや起業の促進のためのプラットフォーム・エコシステムづくり
② 新たな「知」が真に社会に役立つようにするための社会実装の仕組みづくり
(若者が現場に入り込み、生の声を聞き、研究成果等を社会実装できる仕組みづくり)
③ BX(ブルー・トランスフォーメーション:生物系考慮の新海洋産業による社会変革)の世界的拠点化
④ 水素社会の先進地づくり等による脱炭素・地域分散型エネルギーマネジメントシステムの構築
⑤ 中小企業の経営革新への支援強化
⑥ 企業版ふるさと納税を活用
⑦ 工業用地の創出

(8)静岡型持続可能な農林水産業の創出、農食健の一体的取組・・・最先端の科学技術の導入と社会全体の力による未利用資源の活用
① 最先端の科学技術、自然の循環力、未利用資源を活用した新たなシステムの構築により、多面的な機能を持つ静岡型の持続可能な農林水産業を創出
② 健康増進効果のある農産品や食品についての消費者の行動変容を促し、需給の両面での拡大。エビデンスに基づく食による健康増進効果に着目した農食健の一体的取り組みを推進
③ 生産者と消費者の共働による地産地消の促進などにより、地域内の経済や資源の循環を社会の力で大きく拡大
 
(9)美しく豊かな自然環境の保全と持続可能な地域づくり真にSDGs、脱炭素の先進地域となる・・・静岡モデルの暮らし方
① 人と自然のかかわりを深めることで、自然環境の保全・活用を促進
② 科学的根拠と人の行動変容による駿河湾の環境保全
③ 消費者としてのスマート(かっこいい、かしこい)暮らし方を発信
ほか
 
(10)「その地の個性や魅力」「スポーツやアートの力」を活用した地域づくり・文化づくり
① 「文化づくり」「地域づくり」「ソフト重視政策」の推進
② 施設の地域づくりへの波及効果の増大
③ 世界のモデルとなるSDGs・脱炭素建築物等
ほか

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