インテルは手堅く突破を目指す。バイエルンは奇跡を起こせるか|チャンピオンズリーグ

準々決勝2ndレグ 展望

4月19日、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグのインテル vs ベンフィカ戦、バイエルン vs マンチェスター・シティ戦が行われる。

■インテル vs ベンフィカ

アウェイで先勝したインテルは盤石の試合運びを見せられるか ©Getty Images

1stレグはアウェイのインテルが2ゴールを挙げて勝利を収めた。国内リーグでは直近5試合未勝利と不安定な戦いを続けているが、ベンフィカとの試合では少ないチャンスを確実にモノにし、ホームで開催される2ndレグに向けて大きなアドバンテージを得た。ラウンド16のポルト戦でも2試合連続で相手をシャットアウトするなどCLのノックアウトステージでは堅守を発揮しており、この試合でも手堅い試合運びを見せるはずだ。

一方のベンフィカは持ち味の攻撃力を武器に逆転を図りたいところだが、1stレグを挟んだ国内リーグの試合でも連敗を喫しており、目下のところ公式戦3連敗中。しかもその間わずか1ゴールと調子を落とした状態で大一番に挑むこととなる。無理せず手堅く戦う相手に対して攻め続ける展開が予想される中、早めにゴールを奪って焦りを誘いたい。

状況的にはインテル優勢だが、ベンフィカ側がスコアを動かせば流れは変わるはず。立ち上がりの両チームの動きは特に注目だ。


■バイエルン vs マンチェスター・シティ

圧倒的不利な状況のなか、トゥへルはどんな手を打つか ©Getty Images

バイエルンは1stレグで0-3と完敗を喫したうえに、サディオ・マネとリロイ・サネが試合中のプレーを巡って衝突し、試合後にマネがサネに暴行を働くという事件も発生した。マネはクラブから罰金と週末の国内リーグの試合への出場停止処分を科せられたが、トーマス・トゥヘル監督は「マネはすでに謝罪をし、当事者間でも解決済み」と強調。この試合にも出場する可能性は高く、サネとの好連携が逆転勝利の糸口となる可能性もある。

マンチェスター・シティは3点という大きなアドバンテージを得ているだけに、かなり余裕を持ってこの試合に臨むことができる。とは言えジョゼップ・グアルディオラ監督としてはかつての本拠地で無様な試合を見せるわけにはいかず、この試合も全力で相手の息の根を止めにくるはず。直近の公式戦5試合で8ゴールと好調を維持するアーリング・ハーランドの爆発力を武器に、序盤から主導権を握りたい。

バイエルンにとって厳しい戦いとなることは間違いないが、ドイツやイングランドで何度も対戦していて普段から交流があり、互いに手の内を知り尽くしているトゥヘルとグアルディオラがどのようなせめぎ合いを見せるのか。

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