保坂秀一さんと磯野莉花さん 曲作り 大野地区が縁 糸魚川の情景を歌詞に

 カラオケを趣味とする糸魚川市大野の保坂秀一さん(82)が糸魚川にちなんだ歌を作ろうと初めて作詞にチャレンジした。つづった歌詞に、同じ大野出身で学生時代から音楽活動を続けてきた磯野莉花さん(27、会社員、東京都在住)が曲を付け、〝ご当地ソング〟2曲が完成した。

保坂さん(左)が書いた歌詞に磯野さんが曲を付けて完成。「いろいろな世代に歌ってもらいたい」と願う(22日、糸魚川市立大野小前)

 タイトルは「頸城の恋灯り」と「里の恋」。それぞれの歌詞に雨飾山や明星山、小滝川、大糸線、ヒスイ海岸が登場し、糸魚川を舞台にした春の情景をうたっている。
 保坂さんは友人を介して磯野さんに作曲を依頼。子どもの頃から母校の大野小児童会歌を作るなど、地域に縁ある曲を作ってきたという磯野さんは「地元とつながり、貢献できれば」と快諾した。「(歌詞に)知っている地名が入っていて、ふるさとの光景がすぐに浮かんだ。いろいろな世代が歌えるよう親しみやすいメロディーに」と仕上げた。
 保坂さんは「若い方に曲を付けてもらい、うれしい。音楽は世代を超えて通じるものがある」と喜ぶ。保坂さん自身、歌うのは演歌が主なため、コーラス団体などから広く歌ってもらいたいと願う。

「頸城の恋灯り」「里の恋」の楽譜とピアノ伴奏、歌入りCDを制作

 カラオケ(ピアノ伴奏)と歌入りのCD、楽譜を希望者に無料で配布する。数に限りあり。問い合わせは保坂さん(電080・1840・3775)へ。

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