苦労人・マッジがメジャーデビュー 「こんなに嬉しい三振はない」

【ドジャース1-8パイレーツ】@PNCパーク

開幕から快進撃を続けるパイレーツは、両軍無得点で迎えた5回裏に2点を先制すると、6回裏に1点、7回裏には大量5点を追加し、8対0と大きくリードする展開に。8回裏にフレディ・フリーマンの4号ソロで1点を返されたが、8対1でドジャースに快勝した。パイレーツ先発のロアンシー・コントレラスは6回2安打無失点の好投で3勝目(1敗)をマーク。ドジャース2番手のフィル・ビックフォードに今季初黒星(0勝)が記録された。

パイレーツが快勝したこの試合で主役となったのは33歳の苦労人、ドリュー・マッジだった。マイナー13年間で1000試合以上、4000打席以上に出場したマッジに悲願のメジャーデビューの瞬間が訪れたのだ。大量リードの展開となったこともあり、8回裏にアンドリュー・マカッチェンの代打として初出場。ツインズ時代の2021年にメジャー初昇格を果たすも出場機会がないまま降格となり、「ファントム・ボールプレーヤー」(=幻の野球選手)の一員となっていたマッジだが、ついにその名がメジャーリーグの歴史に刻まれた。

マッジの名前がコールされると、客席からは大歓声が送られ、スタンドで見守る両親の目には涙。ドジャースの左腕アレックス・ベシアの前に空振り三振に倒れたが、マッジは「人生でこんなに嬉しい三振はない」と感慨深げに語った。試合後、「不可能なことなんて何もない。決して諦めちゃいけないんだ」とようやく訪れたメジャーデビューの瞬間を改めて噛み締めたマッジ。「両親のためにこの瞬間を迎えたいと思っていた。彼らはいつも僕のそばにいてくれた。だから、ようやくこの瞬間を迎えることができて、全てが報われたような気分だよ」といつも支えてくれた両親への感謝を口にした。

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