レッドソックス・吉田正尚 復調のきっかけは打撃スタンスの微調整

現在、継続中の記録としてはメジャー最長となる13試合連続安打をマークしている吉田正尚(レッドソックス)。その期間中、打率.431、4本塁打、15打点、OPS1.238と素晴らしい活躍を見せ、シーズン通算の打率を3割、OPSを9割の大台に乗せた。開幕から低空飛行を続けていた吉田に何が起こったのか。メジャーリーグ公式サイトでレッドソックスを担当するイアン・ブラウン記者は、吉田の復調のきっかけとなった「打撃スタンスの微調整」について伝えている。

ブラウン記者によると、吉田はコーチ陣との相談の結果、少しオープンスタンス気味に構えるようになったという。その結果、ボールがよく見えるようになり、現在のヒット量産につながっている。吉田は「スイングすべきボールを見極めることができるようになりました。だから上手くいっているのだと思います」とコメント。「打撃フォーム、特にスタンスにこだわっています。スタンス的には、右足を少しだけ下げました。そうすると、ボールが見やすくなったんです。スイング的には何も変えていません」と打撃スタンスの微調整を説明した。

レッドソックスとしても、NPBやWBCの舞台で成功を収めてきた吉田のスイングを大きく変えたいとは思っていない。アレックス・コーラ監督によると、吉田の打撃スタンスの微調整はルイス・オルティス打撃コーチ補佐(1997年にヤクルトでプレー)が中心となって進められたようだ。コーラ監督は「特にルイスが(吉田と)話し合い、いくつかの調整を行ったんだ。彼らはセカンドへのゴロが多い理由について話し合っていた」とコメント。また、吉田は「MLBの投手は高めの速球を好んで使うということを学びました」と相手投手の攻め方を学習したことも明らかにしている。

同僚のトリストン・カサスは「彼が今やっていることは信じられないよ。スロースタートだったし、彼が序盤に苦戦することは多くの人が予想していたと思う。でも、今は自分のペースを取り戻し、自分の仕事をこなしている。出番があれば、打線を引っ張ることができる選手なんだ」とここ最近の吉田の活躍ぶりに驚嘆。早くもメジャーに適応した吉田は、同僚からも頼りにされる存在となりつつある。

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