メッツは千賀の中4日を避ける方針 「自分が決めることではない」

メッツの千賀滉大はシーズン最初の5週間で5試合に先発した。各チームの主力投手が7試合に先発していることを考えると、メッツは慎重に千賀を起用していると言える。メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者によると、今のところ、メッツは中5日以上の間隔をあけて千賀を登板させる方針を固めているという。ジェレミー・ヘフナー投手コーチも「彼は日本で中5日で投げ続けたことはほとんどなかった。登板機会をあけられる機会があるなら、それを積極的に利用していくつもり」と話している。

日本時間5月6日のロッキーズ戦で今季6度目のマウンドに上がっている千賀。天候や故障者復帰の都合もあり、前回登板から中8日での登板となった。ただし、日本では先発登板しない日にダグアウトから試合を見ることが許可されていなかった(クラブハウスやトレーニングルームでテレビ観戦していた)のに対し、メジャーでは先発登板しない日もダグアウトに入ることができる。よって、登板間隔が広がっても「試合の雰囲気に触れていられる」と千賀は言う。

千賀は中5日以上の間隔をあけて登板していることについて「僕が決めることではないので。監督やGM、投手コーチ次第です。僕は(中4日の登板にも対応できるように)準備しています」とコメント。ヘフナー投手コーチも千賀がメジャーでは一般的な中4日で登板したがっていることを理解しているが、日本での直近3シーズンで平均130イニングしか投げていないことを考慮し、大幅に投球イニングが増えるような起用を避ける方針だ。また、入団前の身体検査で判明した懸念事項も千賀の起用法に影響を与えている可能性がある。

この慎重な起用法はいつまで続くのか。それは現時点では誰にもわからず、千賀自身も「僕は新人なので、自分では決められないんです」と笑う。ヘフナー投手コーチは「投手の大きな故障はシーズン最初の6~7週間で起こることが多い。だから、日本時代と大きく変わらないように、できる限りのことをしたい」と千賀の登板間隔に最大限の配慮をすることを明言。千賀は「チームに何をしろと言われても、僕はそれに従って準備するだけです。新しい国、新しいリーグに慣れることができるように配慮してくれるのは本当にありがたいです」とチームへの感謝を口にした。

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