小田原特産「下中たまねぎ」集荷始まる 大玉、生でも甘く「ほかのタマネギが食べられなくなる」

集荷作業が始まった小田原特産の下中たまねぎ=8日、小田原市小竹の下中集出荷場

 小田原・下中地区の豊かな土壌で育った特産の「下中たまねぎ」の集荷作業が8日、JAかながわ西湘下中集出荷場(神奈川県小田原市小竹)で本格的にスタートした。

 同地区は古くから酪農が盛んで、牛ふん堆肥をふんだんに使った豊かな土壌と温暖な気候で育った下中たまねぎは直径8センチまで成長する大玉が特徴。JA西湘などによると、今年は4月の気温も高く、雨も多かった影響から大玉の傾向が強いといい、昨年と同じ約300トンの出荷を見込む。

 8日の集荷作業では、10軒の農家から計5トンを集荷。今後は市内のスーパーなどで販売が始まる。有機栽培で下中たまねぎを育てている北村真理子さん(55)は「辛みが少ないので細くスライスして生でサラダで食べるのがお薦め。ほかのタマネギが食べられなくなるくらい甘くておいしい」と話していた。

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