ツインズに痛手 先発右腕マーリーがトミー・ジョン手術で今季絶望

日本時間5月12日、ツインズは先発右腕のタイラー・マーリーがトミー・ジョン手術を受け、今シーズンの残り試合を全休する予定となることを明らかにした。マーリーは日本時間4月28日のロイヤルズ戦で右肘の違和感を訴え4回で降板。当初異常が出ていたのはボールをリリースする前後ではなく投げ終えて腕が伸びるタイミングだったため、TJ手術を要する可能性は疑われず屈筋の張りと診断されていたが、セカンドオピニオンにより靭帯が緩んでいることで周囲の筋肉に負担がかかっていることが明らかになったため、手術に踏み切ることとなった。

現在28歳のマーリーは、レッズに在籍していた2021年に180回を投げて13勝、防御率3.75、210奪三振をマークし一躍ブレイクを果たすと、昨夏のトレードデッドラインでツインズに移籍。加入後は右肩の炎症に苦しみわずか4試合の登板に終わっていたものの、怪我が癒えた今季は5試合に登板し防御率3.16と期待通りのパフォーマンスを披露していた。マーリーは今オフにFAとなるため、ツインズのユニフォームで投げる姿はもう見られない可能性がある。

現在アメリカン・リーグ中地区首位に立つツインズは、昨オフトレードで加入しすでに契約延長が決まったパブロ・ロペス、実績豊富な右腕ソニー・グレイ、3年目のジョー・ライアン、マーリー、前田健太の先発5枚でシーズンをスタートしていたが、マーリーと前田の2人が離脱。それでも代わってローテーション入りしたベイリー・オーバーとルーイ・バーランドの2投手がその穴を埋めるなど層の厚さを見せている。

ツインズは近年サム・ダイソン、クリス・パダックなどトレードで獲得した投手が怪我などで機能しない例が相次いでいるが、野球部門最高責任者のデレック・ファルビー氏は「投手の故障は残念ながら野球の一部だ」とコメントし、「トレードのプロセスは問題なかったと感じているし、リスクを取るべき時に取れたことは良かったと思っている」と獲得を後悔していないことを強調。実際に故障者が出ても戦えるだけの投手層を揃えており、ロッコ・バルデリ監督も「私はチームが必要とするよりも多くの選手をキープするのが好みだ。どのチームもそうでありたいと考えていると思うし、我々はうまくやれていると思う」と頷いた。

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