アトレティコ・マドリードは、今夏の補強戦略としてウルヴスに所属するサイドアタッカー、アダマ・トラオレに関心を示している。スペインのウェブメディア『ElGOLdigital.com』によると、ディエゴ・シメオネ監督もトラオレの獲得に前向きだという。
トラオレは今シーズン限りでウルヴスとの契約が満了を迎える。2018年夏に加入し、当初は主力として活躍したが、昨シーズンはベンチを温める機会が増え、後半戦は下部組織時代を過ごしたバルセロナに期限付き移籍。しかし買い取りオプションは行使されず、ウルヴスに復帰していた。
今シーズンも序盤戦はベンチスタートが多く、昨年11月のフレン・ロペテギ監督の就任を機に重用されるようになったものの、2023年に入ってからは再びベンチスタートの試合が増えている。第35節終了時点で出場試合数は31に達しているが、そのうち先発出場はわずか10試合。ゴール数も2にとどまっている。
クラブとの契約は今シーズン限りで満了を迎える。本人はかねてから出生地であるスペインに戻ることを望んでいると伝えられており、移籍先の有力候補としてA・マドリードの名前が挙がっている。
A・マドリードの補強戦略はシメオネ監督の意向が強く反映されている。そしてトラオレの獲得についてはシメオネ監督も前向きだとされており、この意向を受けてクラブは今後、トラオレとの交渉を本格的に進める可能性が高いという。
トラオレは右サイドの攻撃的なポジションを得意とするが、シメオネ監督は右のウイングや3バックを採用した際の右ウイングバック、あるいは4バック採用時の右サイドバックとしての起用も想定しているという。
ただし、ウルヴスを契約満了で退団する場合はフリートランスファーでの移籍となるため争奪戦になる可能性が高く、プレミアリーグやセリエAのいくつかのクラブも関心を示しているという。