ぬいぐるみと持ち主、どんな関係? 横浜市中区で企画展

出展者の一人、貝戸由希さんの代表作クマのぬいぐるみ「ボー」=横浜市中区の横浜人形の家

 ぬいぐるみと持ち主の間にあるユニークな関係に焦点を当てた企画展「ぬいぐるみのげんざいち」が、横浜人形の家(横浜市中区)で開かれている。作家8人の作品約70点を展示するほか、作家や所有者、研究者それぞれの視点から、人がぬいぐるみに抱く安心感や愛情などの関係性を紹介している。7月23日まで。

 出展者の一人で、ぬいぐるみ作家の貝戸由希さん(41)は動物をモチーフに15種類を作り続けてきた。その全てに統一した世界観を持ち、制作数は20年で2千体に上る。貝戸さんは「スマートフォンやパソコンが(生活の)大きな役割を担う昨今も、触れることで愛着が持てるぬいぐるみの素朴な価値は変わらない」としみじみと語った。

 近年はツイッターやインスタグラムに、旅や外出の思い出をぬいぐるみと共に投稿することが人気を集めている。貝戸さんの作品も一定数が大人の手に渡るといい、「老若男女を問わず、生活の中で長く大切にしてもらいたい」と願う。

 今回の展示では貝戸さんの友人の娘が所有するクマのぬいぐるみ「ボー」の写真やテキストが並ぶ。他にも複数の作家による展示作品が抽選で販売される。

 午前9時半~午後5時。毎週月曜休館(祝日の場合は翌平日)。入館料大人700円、小中学生350円(未就学児は無料)。問い合わせは横浜人形の家、電話045(671)9361。

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