優勝直後にバイエルンを解任されたカーンが反応「人生最悪の日だった」

写真:チームの11連覇直後に解任の憂き目に遭ったカーン氏 ©Getty Images

ブンデスリーガ最終節ケルン戦の89分に勝ち越しゴールを奪い、劇的な逆転優勝を飾ったバイエルン。喜びに沸く一方、クラブは優勝直後にオリヴァー・カーンCEOとハサン・サリハミジッチSDの解任を発表した。

バイエルンは昨夏にユリアン・ナーゲルスマン監督を招聘したが、選手たちとの関係悪化を理由に今年3月に電撃解任。トーマス・トゥヘル新監督を迎えたものの成績は好転せず、DFBポカールとUEFAチャンピオンズリーグではタイトルを逃していた。最終的にはブンデスリーガを制したものの、無冠に終わる可能性が最後まで残っており、カーンとサリハミジッチはそうした失態の責任を取らされる形となった。

ドイツのウェブメディア『BULINEWS.COM』は、解任決定後のカーンとサリハミジッチの言葉を伝えている。

カーンは優勝決定後、自身のTwitterアカウントで「信じられない。心からの賛辞と祝福の言葉を送りたい。選手たちは最後まで全力を尽くし、絶対に諦めなかった。チームとこの功績を誇らしく思う」というコメントを発する一方、「一緒に祝いたかったが、残念ながらクラブからケルンへの渡航を禁じられていたため、チームに帯同することができなかったんだ」と、スタジアム不在の理由も明らかにした。

このツイートでは「来シーズンが楽しみだ。12回目のチャンピオンになるだけでなく、たくさん祝いたい」としていたが、別のツイートでは、試合前日にヘルベルト・ハイナー会長から電話で解任を告げられたことを明かしている。

「この決定を冷静に受け入れた」とも記しているが、一方で試合後には地元メディアの取材に応じ、「選手たちと一緒に祝うことができず、人生最悪の日だったと」語ったという。

一方、サリハミジッチは地元メディアに対して「選手たちを誇らしく思う」と語る一方、複雑な心境を次のように語ったという。

「非常に感情的になってしまうし、簡単な状況ではない。もちろんこれからもこの職務を続けたかったが、今はとにかくクラブの幸運と成功を祈っている。困難な状況も多かったが、素晴らしい経験もさせてもらった。この6年間に感謝している」

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