インバウンド増へイベント次々 岩手県、秋に米紙効果波及狙う

 岩手県は今秋、インバウンド(訪日客)に喜ばれそうなイベントを相次いで展開する。初のわんこそば世界大会を開くほか、県内三つの世界文化遺産と郷土料理を楽しむツアー、市場に出回らないレアな日本酒を味わえる酒蔵見学などを想定。新型コロナウイルス禍は収束傾向にもあり、米紙ニューヨーク(NY)・タイムズ効果の全県波及につなげる。

 具体的には、平泉の文化遺産、橋野鉄鉱山(釜石市)、御所野遺跡(一戸町)を見ながら、かがり火をたいた会場で郷土芸能や郷土料理を楽しむビストロわんこ(仮称)を企画する。

 NYタイムズの「2023年に行くべき52カ所」に選ばれた盛岡市では、鑑評会用の日本酒を試飲できる酒蔵見学や国指定重要文化財・岩手銀行赤レンガ館でのジャズカフェをそれぞれ期間限定で計画。訪日客対象のわんこそば世界大会は岩手公園で開く方向で調整している。

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