宮古商工の舘下さん「まずは1勝」 レスリングU17アジア大会

レスリングのU17アジア選手権に向け練習に励む宮古商工高の舘下苺采さん(右)

 岩手県レスリング界に期待の新星が現れた。宮古商工高1年の舘下苺采(いちね)さんは、U17(17歳以下)アジア選手権73キロ級の日本代表に選ばれ、練習に励んでいる。高校入学直後にいきなり代表切符をつかんだ15歳は、初の国際大会に「外国の選手相手でも積極的に攻め、まずは1勝する」と闘志を燃やす。

 165センチと長身ながら力技に頼らず、相手を崩してのフォール勝ちを得意とする。73キロ級の女子選手は県内唯一。6月10日に中央アジア・キルギスの首都ビシケクで開幕するアジア選手権に向け、男子選手と実戦練習を重ねる。

 入学式翌日の4月9日に東京武道館で行われたJOCジュニア五輪クイーンズカップ選手権で2位となり、今月中旬に代表が内定した。宮古・津軽石小時代はアジア大会が最高峰だと勘違いし、目標として仲間に公言。「当時は世界大会があると知らなかった。ずっと目標にしてきたアジア大会に行けるのが本当にうれしい」と苦笑しながら、喜びに浸った。

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