神奈川県民ホール、施設老朽化で25年4月から当面休館へ バリアフリー対応に課題も

2025年4月から休館する県民ホール=横浜市中区

 神奈川県は7日、横浜市中区の県立県民ホールを2025年4月から休館すると発表した。施設の老朽化が理由で、休館期間は現時点で未定。開館から半世紀近くが経過し、バリアフリー対応に課題もあるため、県は大規模改修や建て替えなどを含め、今後の在り方を検討するとしている。

 県によると、県民ホールは1975年1月に開館。地上6階、地下1階建てで、大ホール(約2500人収容)、小ホール(約400人収容)、会議室、ギャラリーのほか、喫茶店やレストランがある。

 新型コロナウイルス禍前の2018年度には約58万人が来場したが、配管や空調設備などの老朽化は著しく、25年4月以降の施設利用の受け付けを停止し、全館で休館することとした。

 施設の老朽化に加えて、階段が多くバリアフリー化が不十分といった指摘もあり、黒岩祐治知事は昨年9月の県議会本会議で「より良い在り方を幅広く検討していく」と表明していた。

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