6月第2週は「危険物安全週間」 危険物を取り扱う工場で消防訓練

 6月の第2週は危険物の適切な取り扱いを啓発する「危険物安全週間」です。宇都宮市の危険物を取り扱う施設では9日、消防訓練が行われました。

 消防訓練が行われたのは宇都宮市平出工業団地にあるラベルやシールなどを製造する「王子タック・宇都宮工場」です。訓練には工場の従業員と宇都宮市東消防署の職員合わせて約80人が参加しました。

 訓練は工場の建物の中で静電気の火花が薬品に引火して火災が発生したことを想定して行われました。スマートフォンから現場の映像を消防署に送るLIVE119システムを活用して火災状況の情報を共有、施設の従業員は消防署員から指示を受けながら初期消火や負傷者の救護に当たります。その後、駆け付けた消防職員と連携しながら消火活動に当たりました。

 この施設では製品を作る際に使うフィルムや紙、それに薬品など燃えやすい性質の物を多く扱っていることから、ひとたび火事になると深刻な影響を及ぼします。去年、全国の危険物施設では火災事故が226件ありこのうち県内では1件あったということです。

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