北海道電力 苫小牧の水素製造設備から初出荷

北海道電力はきょう、苫小牧で先月運転を開始した水素製造設備でつくられた水素の初出荷を行いました。

この設備は苫東厚真発電所の隣接地につくられ、先月18 日から運用しています。水を、水素と酸素に電気分解する装置のほか、水素をためるタンクなどが設置されています。

北電によると、製造規模は道内最大で、1時間で200立方メートル、750キロを走ることができる燃料電池自動車およそ3台分に当たる水素をつくることができます。水素の輸送技術を持つエア・ウォーターと協力し、道内の半導体工場などに販売するということです。北電は今後3年間を実証期間として、寒冷地での水素製造技術の確立を目指す方針です。

苫東厚真発電所の菅原所長は「気温が低い中で運用するノウハウを蓄積し、北海道で水素をつくり、使っていくことで(水素の)普及に貢献できるのではないか」と話しています。

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