【データで見える最強選手②】盗塁数が大幅増!新ルール導入で注目される最強捕手は誰だ!

現代のベースボールを語るうえで欠かせないのがデータ。膨大なデータを使えば、あらゆる事実が見えてくる。今回は、新ルール導入で注目されている捕手のなかで最強選手は誰なのかをデータから探ってみた。

牽制回数の制限やベースサイズの拡大によって盗塁数が大幅に増えている今季のMLBシーズン。フルシーズン全4,860試合のうち、2,094試合を終えた時点で盗塁数が成功したのは1,508回。フルシーズンで3,506回ペースで、2011年の3,279回以降の最多。しかも成功率は79.2%など、捕手にとって受難のシーズンとなっている。

日本時間6月18日時点で、盗塁を阻止した回数はアスレチックスのシェイ・ランゲリアーズ捕手が13回でトップ。

盗塁阻止TOP5
➀シェイ・ランゲリアーズ(アスレチックス) 13(/36 36%)
②エリアス・ディアス(ロッキーズ) 11(/25 44%)
③コナー・ウォン(レッドソックス) 10(/28 36%)
③ショーン・マーフィー(ブレーブス) 10(/31 32%)
⑤J・T・リアルミュート(フィリーズ) 9(/32 28%)
⑤ガブリエル・モレノ(ダイヤモンドバックス) 9(/14 64%)。

カッコ内は盗塁の企図数と阻止率で、阻止率ではモレノがトップだが、これは投手による要因が強い。純粋に捕手の能力を判断できるデータが、捕手の立ち上がり→捕ってからテイクバックまでの時間→肩の強さを数値化した「ポップタイム」だ。

リーグ全体で見ると2018年から5年連続で「ポップタイム」MLB 1位を記録しているのがフィリーズのリアルミュートだ。

ポップタイム TOP5(秒)
➀J・T・リアルミュート(フィリーズ) 1.81
②ギャレット・スタッブス(フィリーズ) 1.87
③ショーン・マーフィー(ブレーブス) 1.87
④パトリック・ベイリー(ジャイアンツ) 1.88
⑤コナー・ウォン(レッドソックス) 1.88

盗塁阻止ともう一つ、捕手にとって見せ場なのが、いかに際どいコースのボール(シャドーゾーン)を審判にストライクに見せるかの捕球技術「フレーミング」だ。

フレーミング TOP5(防いだ失点)
①オースティン・ヘッジス(パイレーツ) 7
②ジョナ・ハイム(レンジャーズ) 7
③ショーン・マーフィー(ブレーブス) 5
④フランシスコ・アルバレス(メッツ) 4
⑤ホセ・トレビーノ(ヤンキース) 4

ヘッジスはフレーミングのおかげで、ここまでチームの失点を7点防いでいる。ちなみに、強肩強打のリアルミュートのフレーミングによる失点はマイナス3点。ポップタイムとフレーミングの特長を知れば、それぞれの捕手のプレーの見方もきっと変わってくるだろう。

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