日本時間６月23日、ツインズのロッコ・バルデリ監督は、右上腕三頭筋を痛めて故障者リスト入りしていた前田健太を、同24日に行われるタイガース戦で球数の制限なく先発登板させる予定であることを公言した。前田は４回途中10失点の大炎上を喫した日本時間４月27日のヤンキース戦を最後に故障者リスト入り。その後はリハビリを続け、５月末にマイナーで調整登板を開始していた。なお、前田の登録に先立ってリリーフ右腕のオリバー・オルテガがオプションでのマイナー降格となっている。
35歳の前田健太はトミー・ジョン手術で2022年シーズンを棒に振り、今季開幕からメジャーの舞台に復帰。初戦こそ５回１失点の好投を見せていたものの黒星が記録されると、４戦４敗で防御率9.00の数字となっていた。それでもマイナーでのリハビリ登板では４試合に先発して13回１/３を投げ、四球５、奪三振17の内容で防御率2.03と結果を残しており、完全復活に期待がかかる。
前田のリハビリ登板についてバルデリ監督は「球速がよかった。おそらく89マイルから91マイルは出ていたと思う。彼はベストな状態の時で、だいたいが90、91マイルくらいだったので、彼自身が必要とする全ての力が戻っていると思うよ」とコメント。現在ツインズはパブロ・ロペス、ソニー・グレイ、ジョー・ライアン、ベイリー・オーバーの４人がローテーションを守っているが、ルーイ・バーランドが防御率５点台と安定感を欠いてマイナー降格となるなど５番手投手の座が空席となっているため、前田にかかる期待は大きい。地区優勝を目指すチームの穴を埋めるピースとして本来の姿を見せることができるか、明日の登板に注目が集まる。
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