横断歩道予告する「ダイヤマーク」が緑色に 信号機のない横断歩道における車の一時停止率の向上目指す

 信号機のない横断歩道における車の一時停止率を上げるために、栃木県内では、全国で初めて横断歩道があることを予告する標示に色を付けて運転手に注意を促す取り組みが始まりました。

 車の運転手に横断歩道が近くにあることを事前に知らせるダイヤマークは、信号機のない横断歩道の30から50メートル手前の路面に書かれる道路標示です。

 このダイヤマークを運転手が遠くからでも確認しやすくするために、鹿沼市立北小学校の正門前にあるダイヤマークが県内で最初に鮮やかな緑色に塗り変えられました。県警察本部によりますとダイヤマークに色を付ける取り組みは全国で初めてで、緑色は目立つうえに安心で安全なイメージがあることから選んだということです。

 一方で、ダイヤマークの意味自体を知らない人が多いことも課題で、27日は警察官が横断歩道の前に立ち小学生の下校を見守りました。

 日本自動車連盟・JAFが行った信号機のない横断歩道で車が一時停止をする割合の調査で2022年栃木県は44.9%と2年連続で全国平均を上回りました。しかし、依然として半分以上が止まっていないという状況から県警では、「もっと止まれる栃木県」をキャッチフレーズにさらなる一時停止率の向上を目指しています。

 今後は、通学路や事故の多い所など県内57カ所のダイヤマークに順次色を付けていき、運転手に注意を促していくということです。

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