道内路線価上昇率2年続けて全国トップ 上昇率6.8%で8年連続前年超 再開発盛んな「新さっぽろ」が上昇率最高

相続税などの基準となることしの「路線価」が公表されました。道内の平均上昇率は2年連続で全国トップでした。札幌国税局が発表した1月1日時点での道内路線価によりますと、上昇率が最も高かったのは2年連続で札幌・厚別区の新札幌駅前通りで14.3%。価格は1平方㍍48万円でした。駅周辺の再開発のほか、北広島のボールパーク開業の影響もあるようです。

不動産鑑定士「北広島だけでは宿や住む場所、オフィスとか(BP関連の)従業員、関係者が収まる器がないので、厚別区とかに波及していると思う」

最高値は18年続けて札幌ステラプレイス前で1平方㍍668万円でした。札幌中心部の値上がりは今後も続く見通しです。

不動産鑑定士「新幹線(延伸による再開発)の影響が最も大きいです。また北口の再開発の影響もあると思います。さつきた8・1の再開発で雰囲気も良くなるし、マンションができれば人口も増える。人口が増えれば購買力も上がっていく」

道内の平均上昇率は全国1位の6.8%で、8年連続で前年を上回りました。商業地を中心にコロナ禍から回復傾向にある札幌圏の上昇が全体をけん引した形です。この先は、次世代半導体製造のラピダスの千歳進出が周辺の路線価をさらに押し上げる一方、札幌圏以外は下落基調となり、二極化が進むと見ています。

不動産鑑定士「(ラピダス進出で)千歳の人口が10万人を超えるといわれている。それだけのキャパをいま千歳は持っていない。関連工場をつくるとなれば千歳だけでなく苫小牧にも波及していく」

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