ジェラードもサウジへ。アル・イテファクの指揮官に就任

写真:アル・イテファクの監督に就任したジェラード氏 ©Getty Images

サウジアラビア・プロリーグのアル・イテファクは7月3日、イングランドとリヴァプールのレジェンドであるスティーヴン・ジェラード氏が新監督に就任したことをクラブ公式サイトで発表した。契約は2025年までの2年間となる。

調印式は同日、イギリスの首都ロンドンにある高級ホテルで行われた。ジェラードはサウジアラビア国外で行われるトレーニングキャンプからチームに合流して指揮を執る予定だという。

ジェラードは2016年に現役を退いた後に指導者へと転身し、リヴァプールのアカデミーでキャリアをスタート。レンジャーズでは2020-21シーズンのスコティッシュ・プレミアリーグで無敗優勝を達成したが、2021年11月に監督に就任したアストンヴィラでは望まれた結果を残すことができず、2022年10月に解任。以降はフリーエージェントとなっていた。

ジェラードはアル・イテファクからのオファーを一度は断っていた。イギリス『デイリーメール』電子版によると「潜在的なオファーについて検討し、内容を分析したが、今の私の立場では引き受けるつもりはない」と語ったそうだが、交渉はその後も続き、最終的には契約成立となった。

クラブ側はリーグ制覇に向けて大型補強を目論んでいるようで、これから多くの選手にオファーを送る予定だという。

現状で特に強い関心を示しているのが、コートジボワール代表FWウィルフレッド・ザハだ。ザハはクリスタルパレスとの契約が今夏で満了を迎え、移籍先を探している状況。本人はチャンピオンズリーグに出場できるクラブを希望しているようだが、アル・イテファクも週給20万ポンド(約3670万円)の条件でオファーを送っているとされている。

サウジアラビアリーグで指揮を執る初めてのイングランド人監督となったジェラード氏のもとに、いったいどれだけの選手が集まるのだろうか。

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