世界へ初挑戦 北大大学院生 アジア選手権へ

研究との二刀流で世界へ挑みます。タイのバンコクであすから行われる陸上のアジア選手権に、北海道大学の大学院生が日本代表として出場します。高橋佑輔さん、23歳。先月行われた陸上の日本選手権男子1500メートルで2位に輝き、アジア選手権の日本代表に選ばれました。北海道大学大学院総合化学院 修士2年。

 高橋佑輔さん「いろいろな人からお祝いのメッセージが来て自分としても目標にしていたので手が震えるほどうれしかった」

兵庫県出身で、高校時代はインターハイで優勝。北大進学後も、競技を続け、初めて日本代表となりました。そんな高橋さん、陸上が一番かと思いきや信条は「研究第一」とのこと。大学院では光デバイスについて研究し、一般企業への就職も決まっています。

高橋「太陽電池やLEDに応用が期待されている半導体材料がある。それを実用化するために一番最初の基礎研究をしている。大変な時期には練習が終わった後に研究室に行って午後11時くらいまで研究室にこもることもある」

北大の陸上競技場はトラックが土のため、生えてくる雑草を抜くのも部員たちの仕事。恵まれた環境とはいえませんが、高橋さんにとってはそのこともプラスに働いたようです。

高橋さん「土だからこそ脚に負担がかからず怪我せず継続できたというのもあるし」

国際大会への出場は今回が初めて。目指すはもちろん、優勝です。

高橋さん「ハイペース・スローペースなど、どんなレース展開でもある程度対応できる(のが強み)。アジア大会でもラスト200メートルの競り合いまで自分は残れると思うのでそこを見てほしい」

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