アーセナルがライス獲得を正式発表。「191億円」のメガオファーでついに決着

写真:アーセナル加入が正式発表されたライス ©Getty Images

アーセナルは7月15日、ウェストハムからイングランド代表MFデクラン・ライスを獲得したことを発表した。契約期間の詳細は明らかにされておらず、「長期」とされている。背番号は「41」に決まった。

ライスを巡っては今オフの開始以降、様々な報道がなされ、一時はアーセナルとマンチェスター・シティの入札合戦が繰り広げられていた。アーセナルは当初、総額8000万ポンド(約145億円)のオファーを出したが、ウェストハムがこれを即座に拒否。その後、2度目のオファーでは総額9000万ポンド(約163億円)まで金額を釣り上げたが、これでもウェストハムは首を縦に振らなかった。結局、3度目の正直となる総額1億500万ポンド(約191億円)のオファーが受け入れられ、アーセナルへの加入が決まった。

アーセナルにとってこの移籍金は、2019年にリールからニコラ・ぺぺを獲得した際の7200万ポンド(約131億円)を大きく上回るクラブレコードとなる。また、イングランドの2クラブの間で行われた移籍での史上最高額となり、チェルシーがベンフィカからエンソ・フェルナンデスを獲得する際に費やした1億700万ポンドに続き、プレミアリーグ史上2番目の額となった。

ミケル・アルテタ監督はクラブ公式サイトを通じ、ライスの加入について次のように語った。

「デクランの加入を本当にうれしく思う。彼は驚異的な能力を持った選手で、何シーズンにもわたり、プレミアリーグやイングランド代表で高いレベルで活躍している。デクランは疑いようのないクオリティをクラブにもたらしており、ここで大きな成功を収める可能性を秘めた並外れた才能を持っている」

「まだ24歳ながらプレミアリーグで素晴らしい経験を持っている。彼は非常に優れたチームであるウェストハムのキャプテンを務めており、最近、ヨーロッパのトロフィーを掲げた。彼が引き受けた責任と役割は非常に印象的だ。私たちは彼がチームに加わることに本当に興奮している」

そしてライス自身は次のように語った。

「一昨シーズンは5位に終わったが、ミケルが実行していたプレースタイルが見て取れた。昨シーズンは素晴らしいシーズンを過ごし、マンチェスター・シティを除くほぼすべてのチームを敗退させた」

「ミケルと彼の働き方、チーム、全員の若さ、クラブの周りのエネルギー、そしてアーセナルを本来あるべき場所に戻すという挑戦は、私にとって大きな意味を持つ。ファンが本当にそれを望んでいることは理解している。選手としての私は、さらなる成功を収め、この素晴らしいクラブで最高の年月を過ごすことに本当に飢えてここに来た。準備はできているし、毎週、このクラブのためにすべてを捧げるつもりだ」

アーセナルはすでにチェルシーからカイ・ハヴァーツを6500万ポンド(約118億円)で、アヤックスからユリアン・ティンバーを3800万ポンド(約69億円)で獲得しており、ライスはこの夏3人目の補強となった。

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