「断るのは本当に難しい」アーセナルからの興味を断れなかったライスが歓喜「まるで家にいるような気分」、クラブの印象やライバルとしての見方を語る

[写真:Getty Images]

アーセナルへの加入が決定したイングランド代表MFデクラン・ライスが、クラブのファーストインタビューに応えた。

15日、アーセナルはウェストハムからライスを完全移籍で獲得。長期契約を締結し、背番号はウェストハム時代と同じ「41」に決定した。

クラブレコードでもある1億500万ポンド(約190億6500万円)の移籍金が支払われたとも言われているが、アーセナルが今夏の最優先事項としていたライスは、ドイツ代表FWカイ・ハヴァーツ、オランダ代表DFユリエン・ティンバーに続く3人目の補強となった。

引く手数多の中、アーセナル入りを決断したライス。アーセナルファンへの感謝を口にし、加入を喜んだ。

「まず最初に、これまでのサポートに対して、アーセナルファンのみんなには大きな感謝を伝えたいと思う。何カ月もの間、多くのことが起こり、多くの憶測が飛び交った。でも、選手としてはできるだけ早く対処したいと思っているのは明らかだ」

「今日は初日を迎えたけど、僕はまるで家にいるような気分だ」

アーセナル行きで合意に至ったという報道から、正式加入までは時間を要したライス。ウェストハムへの想いもあるとしながらも、アーセナルからのオファーには迷いはなかったようだ。

「ウェストハムとの関係があるから、少し圧倒されてしまった。彼らには愛情もあるし、サポートもある。だから本当に離れるのは辛かった」

「フットボールでは、素晴らしいチャンスが巡ってくる。アーセナルのようなビッグクラブが僕を獲得しに来て、それを断るのは本当に難しい」

「キャリアは一度きりだし、僕はミケル(・アルテタ監督)がここで築き上げているもの、そして彼が築いているチームを心から信じている。アーセナルとの将来が本当に楽しみなんだ」

ミケル・アルテタ監督のサッカーにも惚れ込んだというライスだが、ここ数年のアーセナルを見て来たとコメント。ファンが求めるものを追い求めていきたいと誓った。

「僕はここ数シーズン、アーセナルと彼らの軌跡を観察していた。昨シーズンではなく、一昨シーズンは5位に終わったけど、ミケルが実行していたプレースタイルが見て取れた。昨シーズンは素晴らしいシーズンで、シティを除くほぼ全てのチームを倒していた」

「ミケルと彼の働き方、チーム、全員の若さ、クラブの周りのエネルギー、そしてアーセナルを本来あるべき場所に戻すという挑戦は、僕にとって大きな意味を持つ。ファンが本当にそれを望んでいるということがわかる」

「選手としての僕は、より多くの成功を収め、この素晴らしいクラブで最高の年月を過ごすことに本当に飢えて、ここにやって来た」

また、アーセナルの印象についても言及。同じロンドンのライバルだったが、クラブの大きさやチームを取り巻く環境への印象を語った。

「大人になっても、アーセナルの歴史、インビンシブルズやアンフィールドでの有名な試合についてはいつだって耳にしたし、これらのことを常に目にしていると思う」

「アーセナルがビッグクラブだということは前から知っていたけど、休みの日にロンドンで人々が僕に近寄って来た時、アーセナルがどれだけビッグクラブなのか実感がなかったんだ。でも今ではわかる」

「アーセン・ヴェンゲルの素晴らしいサッカー、ティキタカのようなプレーの方法を考えると、彼らとの対戦は常に厳しいものだった。エミレーツに来るのはいつも本当に大変だった。僕がウェストハムでプレーしていた時、ホームでの試合はロンドンでのライバル関係にあるから、いつだって気合の入る試合だったよ」

「アーセナルの特徴のの1つは、ファンがとても情熱的だということだ。彼らは自分たちの意見を言うことを恐れていないし、それは当然のことだと思う。ここはビッグクラブだからだ」

「彼らは再び後押しして、成功することを求めているし、選手である僕たちも、お互いにそれを要求しているはず。それが、主なものだよ」

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