バレンシア、新FW獲得に向けカバーニに退団圧力

写真:自身の去就を巡ってクラブと対立しているカバーニ ©Getty Images

バレンシアと同クラブに所属するウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニが、彼の去就を巡って激しいせめぎ合いを演じているようだ。スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』が報じている。

カバーニは昨夏にマンチェスター・ユナイテッドから2年契約でバレンシアに加入し、公式戦通算28試合7ゴールの成績を残したが、クラブは今夏、彼が2023-24シーズンのプランに入っていないことを通告し、移籍先を探すよう求めている。

しかしカバーニはバレンシアを離れることを拒否し、あと1年残っているクラブとの契約を全うしたい旨を明らかにしている。当然ながら両者の主張は平行線をたどっており、解決策は見出せずにいる。

バレンシアがカバーニに圧力をかけている理由は、新しいFWを獲得したいからだ。財政状況が厳しいこともあり、クラブの理事会はカバーニが退団しない限りは新しいFWを加えることはできないとチームの編成担当に伝えているという。

『ELGOLdigital.com』によると、バレンシアが獲得を望んでいるFWはセビージャに所属するスペイン人FWラファ・ミルだという。セビージャはラファ・ミルの移籍を容認しており、スペインの複数のクラブが関心を示している。

現状ではマジョルカへの移籍が有力視されているようだが、ラファ・ミル自身はアカデミー時代を過ごし、プロデビューを飾った古巣のクラブであるバレンシアへの移籍を希望しているとされている。

バレンシアとラファ・ミルは“相思相愛”の関係にあるが、移籍を実現させるためにはカバーニの退団が不可欠。彼の決断がラファ・ミルの将来にも大きな影響を与えることになりそうだ。

なお、カバーニにはアルゼンチンの強豪ボカ・ジュニオルスへの移籍の噂がこれまでに何度も浮上している。同クラブのフアン・ロマン・リケルメ会長はカバーニの獲得を熱望しており、バレンシアやカバーニ本人と連絡を取り合っていると言われている。

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