「幻の花」半世紀経て初めて開花 愛川町で黄色い花鮮やか

黄色い花を咲かせるリュウゼツラン=愛川町中津

 数十年に一度しか咲かず「幻の花」と呼ばれるリュウゼツランが、本間治夫さん(神奈川県愛川町)宅の庭先で鮮やかな黄色い花を咲かせている。5メートルほどの高さに成長して風に揺れる黄色い花に、本間さんも「半世紀を経て初めて咲いたもの。まさか今年咲くとは思わなかった」と驚きを隠せない。

 リュウゼツランは主に米国南西部や中南米が原産で、とげがある肉厚の葉が竜の舌に例えられたことに由来する被子植物。本間さんによると、現住所に引っ越してきた1970年に移植したが、この1カ月前から茎が成長し始めたという。昨年は敷地内にあった別のリュウゼツランが開花したことを踏まえ、本間さんは「急に伸び始めたので、今年も咲くかなと思った」。予感通りに今月に入って開花したという。

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