さくら市の少年院で育てた野菜 道の駅で販売

 さくら市の少年院では、施設で更生する少年に社会とのつながりを強めてもらおうと、ある取り組みが行われています。

 さくら市にある「道の駅きつれがわ」で、農産品直売所の一角に並ぶ採れたての夏野菜。

 これらの野菜は、実は少年院で作られたものです。

 さくら市の喜連川少年院では、再犯防止に向けた取り組みの一環として、施設で更生する少年たちが育てた野菜を、少年院から近い道の駅きつれがわと道の駅で販売する協定を結んでいます。少年たちは21日、一から育てたナスとピーマンを収穫して、丁寧に洗い商品が傷つかないようにビニールで包装していきました。

 この取り組みは、自分が作った商品が一般の市場で売れるという経験を通して、社会の一員としての自覚を育み、少年院を出た後、自分が社会とどう関わっていくかを考えるきっかけの一つとする狙いがあります。

 少年院と道の駅、それにさくら市が一体となった、このような取り組みは全国的にもかなり珍しいということです。土づくりからこだわり農薬を使わずに育てた野菜は道の駅の利用者にも好評だといいます。

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