ススキノ殺人 死体遺棄などの疑いで容疑者親子を逮捕

警察はきょう午前、今月2日に札幌のススキノで起こった殺人事件で札幌・厚別区の女とその父親を逮捕しました。

(容疑者自宅前から中継)富田記者「容疑者親子の自宅です。こちらではきょう、警察が家宅捜索を行いました。道警は午後3時から会見を開き、死体損壊、死体遺棄などの疑いで容疑者二人を逮捕したと発表しました」

札幌中央署長「被疑者両名は共謀のうえ被害者の頚部を切断したうえ離断した頭部を領得し不詳の場所まで運搬した」

富田記者「死体損壊、死体領得、死体遺棄の疑いで逮捕されたのは札幌・厚別区の職業不詳・田村瑠奈容疑者29歳と、その父親で同じく札幌・厚別区の医師、田村修容疑者59歳です。二人は同居していて、田村瑠奈容疑者は被害者の男性と面識があったということです。警察によりますと周辺の防犯カメラや聞き込みなどから容疑者二人を特定したとしていて、被害者と一緒にホテルに入る姿が防犯カメラに写っていた人物は田村瑠奈容疑者とみられるということです。警察は容疑者二人の認否を明らかにしていません」

この事件は今月2日、ススキノのホテル客室の浴室内で首を切断された男性の遺体が見つかったものです。その後の調べで亡くなった男性は恵庭の60代の会社員だとわかりました。男性は今月1日の夕方、現場近くの別のホテルで行われたディスコイベントにひとりで参加していて、その後、午後10時半ごろに女性の格好をした別の人物といっしょにホテルへ入っていました。この人物はそのおよそ3時間半後に「先に1人で出る」とフロントに電話した後、入室時と異なる服装でホテルを出て、いったん南側に向かったあとホテル前まで戻り、西の方角に歩き去っていました。ホテルの部屋は浴室以外使用した形跡はほぼなく、遺体には身を守る際にできる「防御創」はありませんでした。また、切断された頭部のほか、被害者の所持品や携帯電話は残されておらず、犯人が捜査を遅らせるねらいがあったとみられていました。

警察は、男性が殺害された経緯を調べているほか、被害者の頭部や所持品・凶器の行方などを捜索しています。また、現時点で容疑者2人の役割分担などについては捜査中としていますが、父親はホテル内には入っていないとみられ、娘を車で送迎した可能性も含め調べを進めていく方針です。

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