羊が縁?大阪のバネ会社が士別に工場開設 約1億5千万円かけ 地元雇用し20~30人態勢目指す

大阪のばねメーカーが今月、士別に工場を開設しました。地元での雇用創出に期待がかかります。

およそ1億5千万円をかけて工場を開設したのは、大阪の三協精器工業です。主に自動車や農業機械向けのばね製造を手掛けていて、大阪・熊本・メキシコに工場を持っています。災害などのリスク分散のほか4年前から農業・飲食事業も手掛け、士別に羊の牧場がある縁で進出を決めました。

三協精器工業・赤松賢介社長「(工場は)千歳や苫小牧周辺も探したが、やはり地盤のある士別の方が何かと便利なのではないか。ゆくゆくは現地スタッフだけにして運営したい」

北海道への進出を機に、農業機械メーカーへの営業を強化する考えです。

最初は社員3人の態勢でスタートし、将来的には地元での雇用で20人から30人態勢にする計画です。

市は、若者が地元に残るきっかけになると期待を寄せています。士別市・渡辺英次市長「人口減少が顕著になっていて特に若者の流出を防ぐためにも、社会に出る子供たちの選択肢(になる)。今後優秀な人材を派遣できるような教育環境もつくりながら士別に人が残ることに期待している」

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