ダビド・シルバが現役引退を正式発表。「人生を捧げてきたものに別れを告げる時が来た」

写真:前十字靭帯断裂という重傷に見舞われ、引退を余儀なくされたダビド・シルバ ©Getty Images

レアル・ソシエダに所属していた元スペイン代表MFダビド・シルバが、自身の公式SNS上で現役引退を発表した。

シルバは自身の幼少期からプロデビュー後の各クラブ、そしてスペイン代表でのプレーをまとめた1分ほどの動画とともに、次のようなメッセージを綴り、現役生活に別れを告げることを明らかにした。

「今日は僕にとって悲しい日だ。僕が人生を捧げてきたものに別れを告げる時が来た。自分にとって家族に等しい存在であるチームメートたちに別れを告げる時が来た。心の底から寂しい。バレンシア、エイバル、セルタ、マンチェスター・シティ、そしてレアル・ソシエダのファンのみんな。どこに行っても我が家にいるような気分にさせてくれて、本当にありがとう」

シルバは7月19日のトレーニング中に左ヒザを負傷し、検査の結果、前十字靭帯断裂の診断が下された。37歳とアスリートとしては高齢の部類に入っていることもあって全治までには時間がかかり、復帰を目指すことなくこのまま現役引退するのではないかと推測されていたが、それが現実のものとなってしまった。

所属するレアル・ソシエダは「サッカー界全体にとって非常に悲しい日だ。あらゆる場所で、素晴らしいプレーで見る者を驚かせてくれた伝説的なプレーヤーがピッチを去ることになった」との声明を発表。キャリア最後の3年間を同クラブで過ごしたシルバに対し、次のような感謝のメッセージを送った。

「サッカー史上最高の才能の、最後の3年間をともに過ごせたことを誇らしく思う。彼との別れはもっと違う形のものであってほしかったが、トップレベルのスポーツでは時としてこのような望まない結末をもたらす。エル・マーゴ(魔術師、シルバの愛称)が再びラ・レアルのユニフォームを着ることはないが、我々を異次元の世界へと導いてくれた崇高なフットボーラーの姿はいつまでも私たちの心に刻まれるだろう」

「本当にありがとう。心からありがとう、エル・マーゴ」

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