日本時間7月29日、エンゼルスとワイルドカード3位のトロント・ブルージェイズとの直接対決3連戦がスタート。
初戦はブルージェイズがエースのケビン・ゴーズマン、そしてエンゼルスがトレードで獲得したばかりのルーカス・ジオリトが先発するという好投手同士のマッチアップとなった。
試合は1回表に大谷翔平の39号先制ソロが飛び出すと、ブルージェイズも2回にマット・チャップマン、3回にダニー・ジャンセンのソロが飛び出し2対1と逆転に成功。
試合を動かしたのはブルージェイズの1番ウィット・メリフィールドの活躍だった。5回裏には単打→盗塁→盗塁間の悪送球で三塁まで進み、その後2番ボー・ビシェットの二塁打で追加点のホームを踏むと、6回裏には8号ソロでさらにエンゼルスを突き放した。
エンゼルス打線も7回表に無死満塁、8回表に二死1・2塁のチャンスを作ったが、ブルージェイズのブルペン陣の牙城を崩せず、試合は1対4のまま最終回へ。
エンゼルスはブルージェイズの守護神ジョーダン・ロマノから一死満塁のチャンスを演出。打席に入るのは2番の大谷かと思われたところで、代打マイケル・ステファニクがコールされ、球場は騒然となった。
ステファニクは際どい判定もあって見逃し三振、その後のミッキー・モニアックもセカンドライナーに倒れ、エンゼルスは手痛い敗戦を喫した。
後半戦から健闘を重ね、先日大谷翔平をキープしてプレーオフを目指す方針を固めたエンゼルスにいきなり暗雲が立ち込める形となった。
フィル・ネビン監督は試合後、大谷交代の理由を「両足の痙攣」と発表。IL入りこそ考えていないものの、明日再評価を行うという。
これから厳しいスケジュールを控えるエンゼルスにとって、大谷の離脱が長引くようであれば致命傷だ。
大谷は5月3日のカージナルス戦を欠場して以来、一切の休養なくフル出場を続けてきた。フル出場には大谷の意向も大きいだろうが、エンゼルスも厳しいチーム状況故に“大谷頼み”となってしまっていたのは紛れもない事実だろう。
8・9月の戦い、そしてプレーオフも見据えるならば、大谷の疲労をいかに軽減するかもエンゼルスにとっては重要な課題になってきそうだ。