全国学力テストの結果発表 栃木県は全国平均並み 「テレビゲームの関連性について」栃木県教育委員会

 文部科学省が全国の小学6年生と中学3年生を対象に、今年(2023年)4月に行った全国学力テストの結果が31日公表されました。栃木県内では実施科目の正答率がいずれも概ね全国平均並みとなりました。

 全国学力・学習状況調査、いわゆる全国学力テストは4月18日に全国一斉に行われ、県内では、いずれも特別支援学校を含む小学校341校と中学校155校で調査しました。参加人数は合わせて2万9千900人あまりです。小学6年は国語と算数、中学3年は、国語、数学、英語の科目を実施しました。

 平均正答率は、国語と算数が全国平均とほぼ同じで、数学と英語がやや下回る結果となりました。このうち、算数は、知識と活用の問題が一体化された2019年度以降、初めて全国平均を上回った一方、数学と英語はそれぞれ、全ての領域で全国平均を下回っています。

 一方、県教育委員会が全国学力テストと同じ日に小学校4年と5年、中学校2年の児童生徒を対象に行った県版の学習状況調査で、1日当たりにしているテレビゲームの時間で4時間以上と答えた割合が概ね14%から15%で年々増加していることが分かりました。

 この質問に対する回答結果とそれぞれの教科の平均正答率をかけ合わせて集計した結果、ゲームをする時間が「1時間より少ない」、あるいは「全くしない」と回答した児童生徒の方がゲームをしている時間が長い児童生徒よりも平均正答率が高い傾向が見られるということです。この傾向は、学年が上がるにつれより顕著になっています。

 県教育委員会は、「教科によって課題が改善され、粘り強く取り組んだ成果が出た。英語については引き続き言語活動を充実させる必要がある」としています。

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