パドレスが買い手に回る? パイレーツからヒルと崔志萬を獲得へ

52勝55敗で3つの借金を抱えながらもワイルドカード圏内から5ゲーム差の位置につけているパドレスは、どうやらトレード・デッドラインで買い手に回ることを選択したようだ。トレード期限最終日を迎えた日本時間8月2日、MLB公式サイトが得た情報によると、パドレスはジャクソン・ウルフ、エストゥアール・スエロ、アルフォンソ・リバスの3選手をパイレーツへ放出し、リッチ・ヒルと崔志萬(チェ・ジマン)の2選手を獲得したという。これにより、パドレスがブレイク・スネルやジョシュ・ヘイダーを放出する可能性は低くなったと言えそうだ。

トレード市場で買い手に回るのか、それとも売り手に回るのか、その動向が注目されていたパドレスだが、2人の「レンタル選手」を獲得したことが報じられており、逆転でのプレーオフ進出の可能性を信じて、買い手に回ったようだ。ヒルは43歳の大ベテラン左腕で、今季ここまで22試合に先発して119イニングを投げ、7勝10敗、防御率4.76、104奪三振を記録。パドレスはマイケル・ワカの離脱で先発投手の層が薄くなっており、27日間で26試合という過密日程を乗り切るためにも先発投手の補強が急務となっていた。

チェは韓国出身の32歳の一塁手で、今季は故障もあってここまで23試合の出場にとどまっており、打率.205、6本塁打、11打点、OPS.731と精彩を欠いている。しかし、メジャー8年間で2ケタ本塁打4度の実績があり、一塁の守備も堅実。MLB公式サイトでパドレスを担当するAJ・カッサベル記者によると、主に対右投手用のDHとしての起用が想定されているようだ。

パドレスはヒルとチェを獲得する対価としてウルフ、スエロ、リバスの3選手を放出する。ウルフは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで16位にランクインしている24歳の左腕で、日本時間7月23日にメジャーデビューしたばかり。今季マイナーAA級では18試合に先発して8勝9敗、防御率4.08を記録している。スエロはドミニカ共和国出身の17歳の外野手で、今季はルーキーリーグでプレー。リバスはメジャー3シーズンで通算127試合に出場している26歳の一塁手で、カブスでプレーした昨季は自己最多の101試合に出場したが、今季はここまで8試合の出場にとどまっている。

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